先日の朝日新聞の「be on Saturday」GWの土曜日版から、「関西生まれのブルース BORO/萩原健一「大阪でうまれた女」」の記事です。BORO作詞・作曲。1979年5月に萩原健一、同8月にBOROが、レコードを発売して、累計でそれぞれ14万2千枚、17万9千枚の販売。
BOROの原曲は18番まで歌詞があり、30分以上の長編。主人公の女性は結局、大阪に戻る。掲載の歌詞はシングルカット版で、4、6、16番が中心との事。ちなみにオリジナルの16番の冒頭には次の歌詞がついていたとの事。
<最後の手紙 夢をつかんだ人へ
すばらしい人生をつくる人よ
あなたがくれた日々に乾杯
大阪は今日もあの日のまま
あなたの青春が残っている>
1979年と言えば、私が卒業して就職し、2年目当たり、つまり仕事を覚えるのに精いっぱいの時期であり、歌謡曲と言うか音楽を聴く余裕がまったく無かった時代である。従ってこの曲を最初に知ったのは、随分後の事だと思う。しかも、確か記憶にあるのは、カラオケで聴き、始めて知った気がする。しかもオリジナルと言うか原曲を知らなかったが、カラオケでいつの間にか歌うようになっていた記憶がある。
最も、この様な曲つまり原曲を知らずに、カラオケで知った曲の方がむしろ多い。それだけ、仕事人間でずっと生きてきたのだと思う。全く余裕のない人生を我ながら送ってきたものだと、この曲を歌うと逆に悲しくなるような、懐かしさがこみ上げてくる不思議な曲である。
私は、大阪で生まれてはいないし、今でも大阪に住んでいても、話すのは標準語であり、最初カラオケで知ったこの歌を歌うのが実は恥ずかしかった事を覚えている。今でも時にそう思う時があるが、しかしそれでも何ともいえない郷愁がある曲である。
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