先日、震災後の急激な円安で投資信託を変更した。これは401Kの確定拠出年金の話だ。結果1ヶ月で30万円を損した事になる。大切な定年後の退職金がそれだけ少なくなったと言う事になる。私もここ数年でだいぶ投資と言う事について分かる様になった。それだけ、経験を積んだと言う事だ。つまり大損をして、儲ける事も知ったと言う事だろう。
これを知るきっかけになったのは、幸も不幸もSADで休職したからに他ならない。つまり自由な時間がなければ、サラリーマンとして仕事をしている間はなかなかこれを知る事はないと言う事だろう。もっとも私の同僚の一人はこれに気付いていた。そう誠にまれな人材だ。そう既に会社人生に開き直っていなければ、できないと思う。彼は、マメに投資信託を切り替えていたのだ。大半の人が、ほったらかしたままにしているのに・・・。
先日、会社のレイアウト変更で私の隣となった方を話をした。為替の話から始まった。彼曰く「今また円高ですね?なぜなんですかね?」と。私は色々コメントしながら、結果的に401Kの話となった。そして彼もやはり普通のサラリーマンだった。しかし401Kの狙いは理解していた。
そう401Kは、会社が儲かっている時は会社にとって、メリットがあるが、儲かっていない時は会社にとってメリットはない。そして、会社の責任を放棄して、個人の運用に任せた事も。
会社も理解していない。もちろん、その401Kを進めたコンサルタントも。しかし会計士や監査法人は理解していただろう。経理的な面で、如何に会社にとってメリットが有るかを。そして運用する証券会社は間違いなく理解していただろう。証券会社にとってそのメリットを。しかし知らなかったのはそれを無理やり組み込まれたサラリーマンだった。
そして今の所大半の方がおそらく大損をしているだろう。少なくとも当社グループでこれから数年の間に退職金で大損をする方が大量にでるだろうが、その方々は、会社に対して、騙されたと言う思いを抱くが、それでも会社にすがるしかない。そう会社もその答えを教えられないのだから・・・。おそらく、会社は知っているかも知れない。しかしそれを教えても理解できる方が少ないかも知れない。
投資信託は普通購入した時に証券会社に3%の手数料を支払う。つまり変更する度にこの手数料を支払う必要があると言う事になる。タダでさえ、儲からないのに変更する度にこの手数料を支払うのは大きい。しかし当社の401Kの投資信託を見ると、この手数料の所が、総資産に対して年0.2%となっている。つまり、毎月確定拠出される金額で購入した投資信託の0.2%が手数料となっていると言う事だ。これの意味する所は、年10回変更しても、2%しか支払う必要がないと言う事だ。
そう確定拠出年金とは、自分の将来受け取る退職金(企業年金を含む)を、世界の経済情報を認識しながら、基準価格の変動を考慮して、自分の財産の運用つまり売り買いを、日々コントロールしなさいと言うシステムだ。ほったらかしていても、よいというシステムではないと言う事だ。何回も言うが、売って、買わなければ、儲からないと言う事だ。そのままほっておいても良いのは定期等の元本保証型しかない。もちろん元本が保証されるだけだが・・・。
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