社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

最近読んだ本2(東野圭吾)

2007-10-19 23:10:08 | 趣味(読書)

10月7日の最近読んだ本の続きです。
セカンドライフと職場への復帰を考え、定年退職後のいくらでも時間のある時にできる事(つまり:読書等)はできるだけ、しないと先週の産業医の先生とも話をしていたが、実はもう1ヶ月ぐらい、図書館から継続延長を何回か繰り返している本があり、やはり読んでしまおうとして、結局今週のブログのアップデートが余りできなかった。その本とは東野圭吾氏の「幻夜(げんや)」である。氏の作品はかなり多く読んでおり、できるだけ読まないようにしていたのだが、結局読破してしまいました。前回の 司城志朗の「そして犯人もいなくなった」 に続き、掲載する事にしました。

作者 題名 出版社 初版 内容(私的まとめ)  補足 
東野圭吾 「幻夜げんや」 「集英社」 2004年1月30日

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「水原雅也」は、父親の通夜(鉄工所の社長で、不況で経営が行き詰まり、保険で借金を返済しようと自殺)の時に、おじの「俊郎」から父親に4百万ほど貸した話を聞き、返す約束をするが、翌日阪神淡路大震災が発生し、おじが瀕死の状態の中で殺してしまう。


それを見た女がいた。後で知る事になるが「新海美冬」であり、震災の中彼女が強姦されそうになった所を助けたり、逆におじを殺した証拠を「美冬」が消してくれた。そして二人で、東京に行く事になる。「美冬」は東京で「華屋」という宝石を扱う老舗に勤め、あるとき「サリン事件」と関連しそうなガス事件がここで発生する。これは、当時宝石を扱うフロア長であった「浜中」をおとしめるための偽装事件だった。

この時から、無骨な警視庁捜査一課の「加藤」刑事がかかわってくるが、彼は感で、美冬が何か怪しいと感じる。一方「雅也」は福田工業(工作機械の町工場)に中途採用されるが、それを推薦したのも「美冬」だった(放電加工機を操れる従業員が、女との遊びで手に怪我をし、仕事ができなくなった。)「美冬」は、「浜中」の宝石加工のアイデアを利用し「雅也」に試作させ、結果これを利用し、老舗「華屋」との業務提携を実現し、一方で有名美容室から引っこ抜いた「青江真一郎」をカリスマ美容師にし、従順に従わせる為に、「青江真一郎」の部下の若い女性を雅也に襲わせ、その罪を「青江真一郎」になりそうな状況からから救い(すべて「美冬」が計画)、且つ最終的には、「華屋」の社長と結婚までたどり着く。

この中で、の「新海冬実」の元部下であり、新海の家族写真を震災ではアルバムもないだろうと親切心から、返そうとした「曽我孝道」が、殺されることになる。

一方、「雅也」は「美冬」の指示で「華屋」の社長の姉である「倉田頼江」に近づくが、「頼江」は「美冬」に疑問を持っており、何かあったための弱みをつかむために「頼江」に近づかせた。「頼江」が一緒に京都(つまり、「美冬の」小学生、中学生時代住んでいた場所)に行くことの提案で、「雅也」は「見冬」が実の「新海美冬」ではないことを知ると同時に、同じように警視庁の「加藤」刑事もしった事を知る。

「曽我孝道」の奥さんを「華屋」に紹介したのは、「美冬」だが、「頼江」と一緒にその奥さんに会ったことで「雅也」は、自分が、「美冬」からだまされていたと事を知る。最後は、「雅也」が「美冬」を殺そうとするのを「加藤」刑事が阻止し、結果二人とも死んでしまが、「美冬」は生きていく形の話です。

と大体こんな話ですが、前回と違って最後まで細工をせずあらすじ(内容)を全部最後まで書いてしまったのは、この小説(というか東野圭吾氏の小説の中で、「白夜行」もそうですが、(「白夜行」より「雅也」(つまり男性側の実際の動きが描写されている)一回読んでみて下さい。

人によってかなり、意見が分かれる小説かなと最初から思っていましたが、かなり暗い、悲しい(悲しいの意味が違いますが)、小説です。ここ2日ばかりTVで取り上げられている、保険金殺人(身代わり)で計3人の男性を殺した中国人女性の事件を知り、「事実は小説より奇なり」とありますが、氏の小説のように、人間は時に魔物になるのかもしれません。
「白夜行」も最後は一緒に歩いた男は死に、「幻夜」も最後は密接な男二人が死に、女が生きていく(但し、その後その女がどのように生きていくのか非常に興味あるのですが、氏の小説は割りとこのパターンが多いです。

「図書館で借りま
した」確か文庫も
発売されている
はずです。これは
ハードカバー本です。

司城志朗
(つかさき しろう )
「そして犯人もいなくなった」 「立風
書房」
1988年
11月20日

死体が東京の区を、またがって歩いた。「人が死んで
いると」との110番で、警察が現場に駈けつけるとそ
の部屋には死体もなく、何の異常もなかった。
翌日、自殺で振ってきた死体を、誰かが他殺に見せ
かけた。
スポーツクラブの総支配人が首無しで殺されたが、
その首は違う場所に置かれていた。
一体だれが何の目的で...

これらの犯人の目的は、「他殺競争」と言う競馬と同
じ、ある都内の殺人を当てる博打の為、探偵者に勤
める若い男が、少し偽装する事で、その馬券を当て
る事にあった。これを捜査する無骨な警部補が、色
々と疑問を抱きながら、その事件の周辺で、起きる
男女のしがらみを載せながら解決していく探偵小説。

最後のスポーツクラブの被害者が本事件の「他殺競
争」を考え出し、社長や対立(反対)派閥から強行に
実施、推進した男という落ち(?)もなかなか面白いと
思います。

※ここまで書いてしまうと、誰も探偵小説(推理物)は
読まないですね?従って、上記の部分は白色の文字
にしてありますので、マウス等で反転等して呼んでくだ
さい。

 図書館の
リサイクル本
です。
以下随時追加予定    


※この投稿記事は、前回10月7日に掲載した内容に追加したものです。

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