社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

元上司と久しぶりの飲み会(元上司がうらやましい)

2015-02-27 15:04:03 | 定年

突然、元上司からメールがあり、約一年ぶりに二人で飲んだ。お店も前回と同じ、魚がうまいお店だった。

そして元上司と最初に話したのは、つい先日知りあいが亡くなった話だった。最近の社内報を見ても、かなり多くの社員が亡くなっている。しかも若くして。

逆にもう80歳だと言うのに、元気な元役員の方の話も出た。突然メールで元上司の所に、ゴルフに行かないかとの誘いが来て、むげに断れないので、その内にぜひと返事されたらしいが・・・。

いずれにしても、お互いにそれぞれ年をとっているので、いつ死ぬかも分からないし、後は好きな事をしたいとの話となった。

私は元上司には、かなり前から、定年が来たら、再雇用は希望せず、そのまま退職する話をしていた。そして今年になってフルートをヤマハの教室でならい始めた事も話した。4月の定年退職後、この他の楽器やボランティアに取り組む事も・・・

元上司は、親がかなりの資産家だった事、ご本人も大手企業(当社は一部上場企業)の部長職と言う立場だった事、更に欧州での単身赴任が長かった事などから、相当な資産があり、且つそれを、確実な投資で運用されていたようだ。

投資信託や株、債権等が主流だが、大手証券会社のラップ口座まで使われているようだ。もちろん損切りなどはしょっちゅうされているようだが、そこそこの成績ではあるらしい。

数年前に日経平均に連動するファンドとJ-REITを証券会社に進められて購入して、かなり利益もでているとの事。それは良かったですねと話した。

さて、元上司は今年の末に65歳となられるようだ。そう65歳の2回目の定年を迎える事になる。

話を聞くと、おそらくあと数年はまだ仕事を続ける事になるだろうとの事だった。

そこで、お金の心配は全くないのに、なぜそこまで仕事を頑張れるのですか?と聞いた。すると初めて本音が聞けた。

要は海外出張が好きなのだそうだ。

元上司は若い頃、将来に向けての技能として、英会話とPCの二つをその候補にしたが、自分は英会話を選択したとの事。もちろん製品についての知識は幅広く、その開発から生産そしてアフターサービスまで理解されており、その実行力は凄い。後輩の管理職達が、この元上司にかなうわけはなく、あらゆる面でスバ抜けている。

そして後輩達ができない所をサポートする事、つまり自分で全て手配から現地での活動まで実施する(海外出張)事で、結果的には皆に重宝がられて、感謝されている。

元上司曰く、半分仕事、半分遊びと言われていたが、これが全てを表していた。後輩の管理職達よりはるかに多い海外出張費を使われているとの事だが、それでも結果をだせば、だれも文句は言われないだろう。あたらしい注文をもらえれば。

今やグローバル化した仕事の中では、英会話は必須だが、英会話ができるだけでは仕事にはならない。しかし、現実では、元上司の部署で、両方できる方は殆どいない。

半分遊びかもしれないが、それでも大変な厳しい仕事だ。それでも海外出張と言う楽しみとその結果がでるというやりがいもある。

おそらく、元上司は70歳近くまで今の部署で仕事を続けられるのだろうと思った。仕事を楽しみながら・・・。他に新しい何か?趣味などを始める必要もないだろう。

振り返って、自分は定年で退職する道を選択した。給料が劇的に下がる中で、今の仕事の延長線上にやりがいや、面白い物があるだろうか?とずっと考えていたが、結果ないと判断した。

社長や同僚、後輩たちも辞めないでくれとは懇願されたが・・・

周りを見ても、元上司のよう方はまれだ。特殊な能力が必要であり、周りや上司達がそれを認めているという事だからだ。全くうらやましい。それでも私が、今の会社を定年で退職するのを後悔する事はないだろう。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿