社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

何でもかんでも自前主義だったが、一回も黒にできず、結果自前主義を捨てた。

2011-06-02 07:09:12 | 会社の仕事

親会社の事業部門は、5年前の設立以来、自前主義を取ってきた。つまり、自分たちの部門で、商品を開発、生産、販売、アフターまでをすべてやろうとした。これは多大なリスクを伴う判断だった。しかし親会社のトップが認め、ズットその後の事業の推移を見守ってきた。しかし設立以来、遂に黒字にする事は出来なかった。結果多くの人員をリストラしてきた。これの一番大きな誤算は、その利益の源泉となるコア事業・商品が多大に博打的な要素があっと事と、全てをやろうとした事により、損益分岐点が自分たちの実力を遥かに超えていた事による。

そして、設立最初の年から、見栄を張り、負債を抱えた事も大きい。つまり、販売台数を稼ぐ為に、協力してもらっている販売先に、翌年分を購入してもらった。更に沢山生産すれば、安く生産できる為、大量の在庫を築いた事だ。これが毎年その足を引っ張る事になった。

そして、リーマンショック。まともに事業のコア商品が影響を受けた。更に円高の進行とまさに泣きっ面に蜂の状態となり、それでも不可能な黒字を達成できる夢を求めた。実際は夢ではなく、うそだったが、それを信じ(てはいなかったと思うが)て、親会社のトップに、やりますやりますと言い続けた。そしてうそつきとなり、信用されなくなり、結果頭を含めて企画機能を変えられ、実力不相応の自前主義をやめさせられた。

この辺は、なかなか議論が必要な所だが、親会社のトップはなかなか我慢強い。辛抱強い。切れずに赤のまま一度も予算を達成する事無く、だめな部門を、温かく見守ってくれたのは凄い。普通は呆れて首を切られそうだが、その辺は太っ腹だ。失敗しても結果は出せなくとも、決して降格する事がない。努力が重要であり、結果は重要ではないのだ。

事業部門の責任者を選んだのはトップだから、降格などすると言う事は、自分たちの選択を否定する事になるのだろう。従って、親会社には降格は一切ない。一回昇進したら、法を犯す事などない限り、降格する事はない。それは人事のミスを認める事になるからだ。決して認める事はない。

と言う事で、自前主義は実力が伴って、且つ損益上、効率的であれば、良いが、少人数で何でもやるより、外部にアウトソーシングする場合が時として効果的なのは言うまでもない。それが社内の他の部門の協力を仰げるのであれば、自前で持つ意味が本当はないのだが、プライドが邪魔したのか、夢を追い、理想を追ったのかは分からないが、結果今度は片っ端から、自前をやめて、他の部門に優秀な人を片っ端から出してしまう結果となった。

後に残された人は、何処にも行く所がない人?とは思いたくはないが、残された人間でカバーせざると得ない。出された人間より、残された人間の方が大変だ。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿