社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

オランダのワークシェアリング(ABCテレビ放送から)

2010-06-17 07:16:58 | 日記

6月16日(水)のABCテレビ19:04~20:54放送「学べるニュースSP!!」で「W杯日本VSオランダ対戦国を知っておこう。大不況から立ち直ったオランダ流の働き方現地課外事業で」を見た。解説は池上彰氏、つまり元子供ニュースのお父さんだ。相変わらず、説明がうまい。思わず聞いてしまった。

このオランダの解説を私的超訳すると

  1. 英語で割り勘をGo Dutchと言うほど、オランダ国民は皆で協力する・共有する事が国民性となっている。
     
  2. 一方、オランダはチューリップ、乳製品などの高付加価値集中型輸出産業で国益を得ていた。
     
  3. 1970年代の第一次オイルショックの時に天然ガス油田が開発され、資源国となった。
     
  4. これが逆に、オランダ通貨ギルダー高をまねき、輸出産業が厳しくなり、失業者を多く生む事になった。要は輸出国が資源国となった事で、輸出が厳しくなり、失業者が増加したと言う事だ。
     
  5. これを打開する為の施策として、給料は安くなるが、仕事をシェア(ワークシェアリング)する事にした。
     
  6. このワークシェアリングにより、自由に使える時間が増加し、消費の拡大と出生率が増加した。
    オランダのワークシェアリングでは、日本と大きく異なり高福祉施策もあり、フルタイム(要は正社員)とパートタイマーの時間給は大差なく、大きく違うのは労働時間だけとなっている。

と言う事だが、なかなか興味深い。このワークシェアリングについては1990年代のバブル崩壊の時に、日経ビジネス等多くのマスコミが取り上げていた。しかし日本では、このワークシェアリングは殆ど採用される事なく、リストラの増加と派遣社員増加+派遣社員切り増加へと進んだ。つまり1980年代の一億総中流家庭から格差社会へ移り、更にこれが拡大した形になった。日本の国民性を考えるに、ある意味、表面的に同一性や正義を装うが、実際は超差別的国民なのではないかと思う。

一昨年長男が就職した会社が、給料は減るが、月一回金曜日を休日とした。これなども一種のワークシェアリングと言えなくもない。最もこの休日に出勤している社員も多かったらしいが・・・。

さて、私が最も興味を引かれたのは、ワークシェアリングに寄って、出生率が上がった事だ。これは、日本にとっては最重要課題であり、これの意味する所を国民全員が考えるべきだと思う。そうでなければ、日本の将来は無いからだ。急激な人口減少がもたらす国力低下の影響は計り知れない。その為には、出生率を上げる施策が最重点課題と思う。これは、今の若者がなどと言っていても始まらないが、親と子供双方の自立と支援を早急に進める必要があるだろう。

私の言いたいのは、要は出生率の低下を社会のせいにする風潮が多いが、振り返れば単純に親と子供の自立が出来ていない事が最大の原因ではないかと思う。要は子供は親から自立(独立)して生活し、もちろん親も子供から自立(別居)して生活する事が必要ではないだろうか?いつまでも一緒に生活しているから、いつまで経っても、出会いも結婚する必要性も必然性も薄れずるずると行ってしまうのではないだろうか?

若い人やいい年の大人が、国民的ノルマを果たす事が出来なければ、昔の社会風土を再度創る事も必要ではないだろうか?

そう、女性は25歳まで、男性は三十路まで結婚すると言う風潮を・・・。かなり極論的異見を述べた。暴論かもしれないが、これくらいで無ければ、いい歳なのに周りから独身女性と独身男性がなくならない。いい歳なのにと言う言葉自身が差別用語になるかも知れないが、今の会社でも多い。しかも驚く程、唖然とする。この独身女性ほど、仕事ができる場合が多い気がするが、これは余りにも情けない男性が増えたと言う事なのだろうか???


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