社会不安障害:SAD、ボランティアとセカンドライフ

SADで会社を休職したが、一年で復帰し、無事定年を務めて、その後の生活とボランティアについて気ままに掲載中

イノピーからの突然の電話

2012-08-12 14:48:10 | 会社の仕事

昔の部署の知り合いにイノピーと言う方がいる。もちろんあだ名だ。その昔の部署は今はもう無くなっている。この部署に約20年前に、私を含む4人が転籍してきた。私が東京から大阪に転勤になった時の事だ。その4人の中の一人がこのイノピーだ。非常に能天気な(失礼だが)方で、しかしアグレッシプな方だった。いつかこのイノピーと当時の部門長の話を掲載したいと思うが、大変素晴らしい話が沢山ある。そう腹を抱えて笑い出してしまいそうな話が・・・。しかし当人たちはどうも真剣だったようだが・・・。

さてこのイノピーは私の事をパソコンの師匠と勝手に読んでいる。当時当社グループで相当早い時期に電子メールシステムを導入した事やWeb版グループウェアの導入そしてグラフィックソフトやプレゼンソフト等相当先進的な取り組みを私が行ったからだ。

そして、イノピーの年賀状はいつのまにかパソコンで作成された物に変わった・・・。その後4人はそれぞれ別々の部署に分かれて行った。

そして先日の金曜日に突然電話が掛かってきた。余りにも突然だった為、誰か?わからなかった。イノピー曰く「会社で最近、iPadを渡され、カタログやその他の資料をiPadで見れるようになった。そしてこのiPadで私の事を思い出した」との事。これはある意味凄い。

親会社の営業部門やサービス部門でほぼ外回りの全社員に、iPoneやiPadを使わせている事を知ってはいたが、それを彼の部門でも使っていたとは、これは凄いと感心した。そしてそれで私を思い出して更に電話を掛けてきた事も・・・。

さて、そのイノピーは来年は57歳になるとの事。そして今の部門がどうも本社から分離され、大半の社員が出向で子会社に行かされるとの事。しかも近い内。つまり秋口らしい。そしてその子会社へ出向する事が嫌との事らしい。つまり子会社のプロパー社員と一緒に仕事をするのがいやらしい。給料も違うし・・・・。

私が流石にあきれて「子会社への出向など、本社でも多くの方が経験している!イノピーが今まで経験がなかっただけで、残りの定年まで新しい会社で頑張ればいいじゃないか!出向でも親会社の身分は変わらないのだから、そして当社の例では会社の開始時間が15分早くなるが、その分給料も増えるし」と叱咤激励した。

しかし彼は、それでも子会社への出向は嫌らしい。そして会社に早期退職制度がないかと今度は言い出した。つまり退職金の割り増しを貰ってもう辞めたいと。つまりそれだけ、彼は仕事に対して真面目に取り組んできたようだ。もう流石に営業を続ける体力が残っていない。と・・・。

私が「それはない。どんな事があっても、当社は早期退職制度は作らないし実行しない。勝手に辞めていくだけだよ」と言うと流石に本当は全てを知ってはいたような彼は、最後に「またのらりくらり定年まで頑張るしかないか」と現実を語った。そう雑草のように強い彼は、馬鹿を演じる事も出来るが、プライドも強い。そして昔の車はベンツ。今でもそうだろう。やはり雑草より強そうだ。

単に私に愚痴を聞いてもらいたかっただけなのかも知れない。私は、そこまで嫌なら「さっさと会社を辞めて好きな事をすれば」と言いたかったが、流石にそれは止めた。そして「もう少しだから頑張れ」と励ましたが、その言葉とは裏腹に、私が実は既にいつでも会社を辞める決心をしている事を彼には話さなかった。


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