『MJ無線と実験』誌の創刊100周年記念おめでとうございます!
そして、その記念号である『MJ無線と実験2024夏号』に島津スピーカーの開発現場について、取材記事が掲載されました。10cm口径のDSSカーボン繊維振動板ユニットの開発についてもチラッと出ています。詳しくは誌面にて。
追伸
10cm口径のDSSカーボン繊維振動板ユニットの開発については、大分時間がかかっておりますが、着実に進化しております。既に40通り以上の試作(即ち同数のプレス金型の再製作!)と試聴評価を行いました。完全ピストンモーションを目指すDSS振動板ではありますが、現実の振動板は楽器の響板の様に複雑怪奇な挙動をしますので、今風の有限要素法解析(いわゆるシミュレーション)での評価(※1)ではまったく不十分です。手間と時間はかかりますが、音楽性や空間再現、音像の実体感についての音質評価を、ユニットを試作するごとに地道に粛々と行っております。
※1. どんなに技術解析を行っても、ストラディバリウスを再現することが出来ないのはご存知の通りです。更にスピーカーでは、ストラドは勿論、ピアノもトランペットもオペラ歌手の声も再現しなければならないので、尚更難しい事は自明と言えましょう。