お話

日々思いついた「お話」を思いついたまま書く

宇宙探検隊の冒険 23 ~真の怪現象~

2008年04月12日 | 宇宙探検隊の冒険(一話完結連載中)
 宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、怪現象に遭遇しました」
「宇宙に怪現象はない。原因不明なだけだ」
「ですが、宇宙空間に雲が浮かんでいます」
「どうせ、何かの集合体とか、近付くと喰い付いて来る生命体とか、未知の別次元への入り口になっているとか、そんな類だろう?」
「いいえ、そう言う類ではありません」
「では、何だと言うのだ」
「ですから、ただの普通の地球にある何の危険も謎もない水蒸気の塊の雲ですよ」
「では調べるまでもないな。放っておこう」
「そうですね。そうしましょう」
 宇宙船は雲の前を通り過ぎた。
 その時、隊長と隊員は顔を見合わせた。
「なぜ、宇宙空間に雲があるのだ!」
「真の怪現象ですよ!」
 宇宙船は戻ってみたが雲はすでに無く、暗黒の宇宙空間が拡がっているだけだった。



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