宇宙探検隊の冒険 36 ～惑星の戯れ～

　宇宙探検隊は宇宙の知られざる惑星や生命体や現象を調査することが目的だ。
「隊長、未知の惑星を発見しました」
「よし、着陸して早速調査だ」
「地表は深い大小の穴だらけですが、一つの穴にだけ水が溜まっています」
「湖だな。着水して今後の作戦を練ろう」
　その湖に着水し、二十三個目の作戦が没になった時、宇宙船が激しく揺れ始めた。
「隊長、湖が渦を巻きながら水位を下げ、底へと吸い込まれています！」
　しばらくして揺れが治まった。
「隊長、違う穴に湖ごと出ました」隊員はメイン・スクリーンを見た。「無数の穴は地中で全てが繋がっています！」
　宇宙船は再び湖ごと吸い込まれて別の穴から吹き出す。これが延々と繰り返された。
「この戯れは、いつまで続くんでしょうか」
「惑星が飽きるまでだな・・・」
　惑星の戯れは飽きる事無く続いた。