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映画「世の中にたえて桜のなかりせば」感想

【ネタバレ】

◎「世の中にたえて桜のなかりせば」

 「ことしも生きて さくらを見ています」

 総合評価は、上中下で下くらい。
 2022年4月1日(金)公開、監督は三宅伸行、脚本は敦賀零、三宅伸行、企画・原案は鈴木均、エグゼクティブプロデューサーは宝田明、80分。
 出演は、岩本蓮加(乃木坂46)(咲の役)と宝田明(2022年3月14日死去)(敬三)のW主演で、他に、土居志央梨(咲の担任の先生の南雲)、吉行和子(敬三の妻で、病気で死期が近い)、名村辰(咲の友達で、同クラス)など。



「世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」(「古今和歌集」と「伊勢物語」にある在原業平(825-880年)の短歌。)という短歌が大好きなので、チラシのタイトルを見て、内容や出演者を確認せずにムビチケを買いました。映画がつまらなくても、この短歌をいくらかは世に広めたことへの感謝として、まあいいか、と思って買いました。チラシに大きく写されているのが若い女性(岩本さん)で、アイドルが主演の様子なので、どうせ恋愛モノか難病モノだろうと思って買いましたが、いずれでもありませんでした。

 生徒が授業を聞かないなどにより精神的に追い詰められて教師を辞めて引きこもりになった南雲、南雲を慕っている咲はそれをキッカケに不登校になり、しょっちゅう南雲の家に行って食事を作ったり家事をしたりしつつ、終活アドバイスをする会社でバイトしたり。同じバイトで70歳は年が離れている敬三との関わりや、相談者との関わりの中で咲も成長していく、といった感じの物語。最後にはアジア・太平洋戦争のシーンもあったり。
 公式HPから。「“終活アドバイザー”として『終活屋』で働き、様々な境遇の人たちの終活を手伝う。“桜の季節”と“終活”をテーマに、70歳もの年の差コンビが描き出す、心温まるヒューマンドラマ。」

○岩本さんの演技が下手で、アイドル映画だなあ、と(最近のアイドル映画はあまり見ていないとも言えますが、最近のアイドルは、あまり気にしなければ、まあいいかと思えるくらいの演技ができる人が多い気はしていますので、それと比べても・・・。)。

 コミカルなところはありますがそれほどコメディということもないのはそういうものとしてアリですし、敬三のひょうひょうとした感じは物語の中では好感が持てます。ただ、物語の掘り下げや終活屋に相談に来る何人かの掘り下げもあまりしていないですし、それもあってか平板な物語なので、評価も低くなります。
 咲は、接客時には覚えたマニュアルをそのまま話しているだけなので、いかにもマニュアルどおりのことを言っています的に少し大袈裟に話すところは少し笑えたのですが、通常の演技が(上手くなくとも)普通にできなければその面白さも半減以下です。


【shin】


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