◎「ペンギン・ハイウェイ」
総合評価4点(5点満点)
2018年8月17日公開、石田祐康監督、上田誠脚本、森見登美彦原作、119分。
アオヤマ君(cv北香那)、お姉さん(cv蒼井優)、ウチダ君(cv釘宮理恵)、ハマモトさん(cv潘めぐみ)、スズキ君(cv福井美樹)、アオヤマ君のお母さん(cv能登麻美子)、アオヤマ君の妹(cv久野美咲)、アオヤマ君のお父さん(cv西島秀俊)、ハマモトさんのお父さん(cv竹中直人)など。
○ 笑えるところはあまりありませんが、飽きることなく、楽しみました。
イロイロとSFで、ペンギンも海もお姉さんも謎は謎として残りましたが、それで良いのでしょう。
アオヤマは小学4年生にしては天才的で、それは自覚しているどころか将来はもっと偉くなると自覚していますが、特に嫌みではない上に、そうなるだろうなと思える物語。
自分勝手なガキ大将(今の感覚で言えばイジメッ子とも言いますが、数十年前だとガキ大将くらいの言い方かも。)のスズキにもあまりひるむことがないのも出来すぎですが、まあ、そういうものとして。
父が研究者のハマモトもアオヤマほどではないものの天才的で、しっかり者で出来すぎですが、まあ、そういうものとして。
何故にペンギンなのか、ペンギンの形なのかは謎。可愛いから以外に理由はあると思いますが。
大きな胸も含めてアオヤマが興味津々のお姉さん(アオヤマは見るだけ。)、母の胸とは違うと感じているところは少し大人になって来ているということ。
(因みに、小学4年か5年か6年かは人によるとは言え、女性に性的な興味を持つのは一般的です。)
○ 地球人ではなかったですが、さてどこから来たのか。
お姉さんが出したペンギンと、敵らしき「海」の騒動、「海」がペンギンとお姉さんのエネルギー源らしいのですが、正義があるから悪があるということも言いたいとまで考えるのは考えすぎでしょうし。
「海」を倒すと共に消えたお姉さんとの別れを経て、アオヤマ少年は少し大人になったはず。
ウチダも、アオヤマに恋しお姉さんをライバル視してたハマモトも、少し大人になったはず。
大人が知らないところでの、大人に隠しているからこその、ひと夏の冒険が彼らを少し大人にしたはず。
○ なお、お姉さんがアオヤマ少年にとっての、かの名作「銀河鉄道999」のメーテルみたいと言う意見も見かけましたが、言いたい事は分かりますが、完璧にして永遠のお姉さん兼お母さん兼恋人のメーテルと比べられる美なんてないですよ。
【shin】
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