思い付きブログ

氷菓(1~7話)の感想。わたし、気になります!

 春アニメの感想の続きです。
 思ったより長くなったので、2回に分けます。

●「氷菓」(その1)

 素直に「ひょうか」と読めば良かったんですね。

 春だとまだ季節が早いですけど「アイス」とでも読ませるのかと思ってました。
 どう読むんだよ、という題名のアニメがいくつか続いたので、素直な気持ちを見失いかけていたようです(笑)。

 と思って見ていたら、結局は、アイスクリーム(I Scream(私は叫ぶ))から来ていたとは。。。。。



 さて、これは面白かったです。
 比較的日常のことを日常的に描くのは難しいのに、飽きないよう、上手くできています。

 千反田えるも最高。
 とは言え、何故か下に気になるところをいくつか書いていますが、そんな小さな問題は気にしなくても良いと思いますよ。どうも、良いところを書くのが苦手なので。
 
 比較的日常の小さな出来事の謎を解く面白さに、高校生の友情だか恋愛だか成長だかをからめて描いた、雰囲気の良いアニメ。
 嬉しいことにまだ続くので、区切りの良い第11話までの感想のうち、1つ目は7話までの感想です。

 このアニメ、わたし、気になります!


○1、2話

 千反田える(cv佐藤聡美)との出会い、小さな謎解き、良かったです。

 1話で、入り口から見えるところに千反田がいるのに、用務員が中を確認せずに入り口の鍵を閉めたこととか、千反田が妙に耳が良いことは不思議ですけれど。

 2話で、千反田が、異常に嗅覚が良く、本に付いた絵の具の臭いを嗅ぎ分けたのは、ん?と変に思いましたが。

 怠惰な灰色高校生活の折木奉太郎(cv中村悠一)、天然系ピュアお嬢様な千反田える、ノリは軽いが思考は冷静なデータベースの福部里志(cv阪口大助)、短気で明るく、里志に恋する乙女の伊原摩耶花(cv茅野愛衣)の性格の比較と、奉太郎が千反田にいつの間にか巻き込まれていく感じ、奉太郎が変わりそうな感じが、良い雰囲気で描かれています。


○3~5話

 古典部の機関誌「氷菓」の謎解きは、とても良かったです。
 機関誌の「氷菓」を「アイスクリーム」、「I SCREAM」、「私は叫ぶ」と読ませるところは、奉太郎がくだらない駄洒落と言っていたとおりで少し苦笑いしましたが、そんな形でしか残せなかった、そんな形でも残したかった関谷純の苦悶の表れだとプラスに解釈して、良しとしましょう。

 おにぎりを、体を軽く上下にリズミカルに揺らしながら握る、エプロン姿の千反田の後姿、可愛いです(4話)。
 謎が解けて、おじの関谷が話した内容を思い出して涙する千反田、「私が生きているのは、今なんです。」と言う千反田、可愛いです(5話)。

 これで千反田が古典部に入った「一身上の都合」がなくなったわけですが、部長にもなったし、楽しいようで、辞めることもなく、何よりです。

 奉太郎も、自分が変わってきたし、変わることも悪くはないと自覚してきていることを姉への手紙に書くとか、成長したものです。


○6話

 数学教師が何で間違ったのかの謎は、「氷菓」の謎と比べると些細な日常の謎でしたが、「氷菓」の謎が日常の謎を超えているので、比較の問題ですが。
 本当の日常の謎だけで楽しませるのは難しいし、ネタ切れにもなるから、いろいろとやるということでしょうね。

 千反田も怒ったというのは面白いところ。

 千反田が、謎を解いてもらうために、奉太郎への「わたし、気になります!」攻撃でテーブル越しに大きく身を乗り出して奉太郎にグイグイ迫るところで、多数のミニ千反田に「気になります」攻撃で襲われるイメージを持つ奉太郎。
 「わたし、気になります!」攻撃で奉太郎が持つイメージもいろいろありましたが、随分と可愛いイメージを持つようになったというのは、奉太郎の千反田に対するイメージの変化を表したのか。単なるバリエーションの1つなのか。


 この辺から、千反田が、少し天然過ぎな感じだか、奉太郎に恋愛感情みたいのを持っているのかなと思わせるような感じだか、萌要素を増やした感じだかになってきた気がし出したのは、気のせいなのかどうか。

 一方、丁度うまい具合にローマ字クッキーを食べているところは、かなりの御都合主義もありなんだな、と思った次第。

 シリアスな「氷菓」の謎解き後の息抜きでしょうかね。


○7話

 温泉での首吊り幽霊の話は、謎解き自体はまずまず。温泉ということで、アニメの定番&引き続きの息抜きかな。

 裸がほぼ出てこないところは、このアニメには良かったです。奉太郎の(多分)妄想と思われる形で千反田の入浴セクシーシーンは少し出てきましたが、そのくらいは、恋愛関係の話を進める上であれば、あっても良いでしょう(奉太郎の半裸シーンと合わせて、視聴者へのサービスでもあるのでしょうけれど)。
 ただ、千反田の奉太郎に対する接し方の描き方が、千反田は天然系とは言え不自然な感じがあり、少し気になったところ。


 例えば、奉太郎が離れの露天温泉に行こうとしたら偶然に千反田と出会い、一緒に行くことになるのは良いとして。温泉に着いたら、「ここ、混浴じゃないようですねぇ。」と残念そうに言って奉太郎を慌てさせたところは、いくら天然系の千反田とは言え、天然過ぎやしないかい?。

 奉太郎と混浴することを期待していたのではなくて、混浴がどのようなものかに、千反田らしい好奇心がわいたとでも説明するのでしょうか。
 だとしても、摩耶花と一緒ならまだしも、2人だけかもしれない状況で混浴を期待する千反田とも思えないのですが。

 それを期待する千反田だとしたら、かなり以前に奉太郎のことが好きになっていて、なおかつ、それを全く悟られずに隠すことができるだけの経験があるということにでもなりそうなものです。

 だとすると、「天然系ピュアお嬢様」の設定のうち、「天然系ピュア」の設定は崩壊するわけです。あのピュアな外見と声に反し、したたかでずる賢い女子高生になりかねません。

 筋の通ったどんでん返しは好きですし、そもそも推理アニメだから、このアニメ全体にどんでん返しがあっても不思議はありませんが、千反田がそうなるのはとても嫌です。
 まあ、これはないでしょうが。

 あるいは、千反田は全く異性に対しての意識が無いということも考えられます。
 これだと、「天然系ピュア」は生き続けるでしょうが、通常の萌アニメなら普通のことですが、比較的現実的なこのアニメでそうくるとなるとなあ、天然過ぎて何だかなあ。

 奉太郎の推理がだいぶ進む中、もう一押しを探しつつ、温泉に行こうと誘うと、千反田がニッコリと、「はいっ」と同意したところは、謎への好奇心より温泉が勝るのかよ、と。
 しかも、温泉に着くと、「一緒に出ましょうね。」と優しく声をかけて。

 ここで、推理中なのに一緒に温泉に行ったのも、行く途中で考え事をしている奉太郎を微笑みながらチラリと見たのも、千反田の奉太郎の推理への信頼の表れと取るのが、本来は妥当なのでしょうが、混浴の話や「はいっ」の話と合わせると、そう理解して良いものかどうか、迷うところ。

 例えば、奉太郎への恋愛感情。この場合、上に書いたように隠すだけの経験があるというより、まだ無自覚と見た方が、妥当かも知れませんが、それにしても天然過ぎだしなあ、でもこれじゃないともっと変だしなあ、とか、結局迷います。


 どうも、自分の文章にまとまりがないなあ。
 まあ、もう少し前のシーンで「幽霊」が見えたという部屋を見上げるときに2人とも同じように腕組みして考え込むシーンも踏まえ、取り敢えずのところは、2人の気が合ってきて、恋愛関係の進展を期待させるためのサインという方向で理解しましたが、様子見です。



 ところで、余談ですが、奉太郎と千反田のカップルはとても良いのですが、ありふれているので、奉太郎に悪態ばかりついていて中学のときから里志が好きな摩耶花と奉太郎が付き合う話にできないものかと考えてはいるのですが、難しいです。
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