後は、「氷菓」と「Fate/Zero」は書きたいのですが、書きたいことが多くて。。。
●「ヨルムンガンド」
「世界平和」を目指す武器商人、銀髪美女のココ(cv伊藤静)と、その私兵である傭兵達の戦いの日々。
武器商人達の非情な戦いを描くピカレスク(悪漢、悪者)・エンターテイメント。
1話から、ギリギリとした命がけの駆け引きで、随分と殺しました。
それはいいんですけど、傭兵とか、基本的に好きな設定なのに、最初の方を見たときに、何となく、良く分からない違和感が。
いろいろ考えると、傭兵というシビアな世界をシビアに描いている割に、ココにギャグっぽい振る舞いがあり、両者のギャップに違和感があったのだろうと。
シビアなだけでは人気が出ないから、ギャグやコメディーも織り交ぜたのでしょうけれど。
1話で、困ったココが頭を抱えて床をコロコロ転げたり、2話で、後金で契約するわけ無いじゃん!と手をV字に上げて叫んだり、時々眼がパンダのように黒くなったり。
傭兵というと、フレデリック・フォーサイスの小説や、漫画・アニメの「エリア88」なんかが大好きで馴染んでいるのですが。
特に、内戦中の中東の王国における(基本的に)傭兵達の戦闘機同士の戦いである「エリア88」は、死にたくはないけれど、命がけの中でしか生きている実感がわかないとか、それ故に離婚したりとか、一度戦場から平和な地に戻ってきても平和に馴染めず再び戦場に戻ってきたりとか、安らぐためには死ぬしかないのでは、というギリギリした状況が良いです。
素早く気持ちを切り替えてギャグっぽさを見ると、それはそれでもいいかなと。我ながら、珍しく、素早く転換できたものです。
さて、ココの私兵がココに付いているきっかけの過去話が順次描かれ、あそこまでココに付き従う理由の一端が明かされるのですが、概ね、死ぬか付き従うかを選ばせた結果ですが、それだけでは不十分かなあ。結局は、ココの個人的魅力でもあるという、根拠が無いけれど良くある理由でしかないと思うのですけれど。
で、好みが分かれるだろうとは強く思いましたが、面白かったです。
「世界平和」のためのココの計画がどういうものかは明らかではありませんが、秋の2期も楽しみです。
(コミックは、この4月に最終の11巻が出たそうです。)
以下は、特に気になったところです。
4話
殺し屋オーケストラの「師匠」(cv小山剛志)が劇場で大量殺戮をし、それによって家族を殺され、死体に埋もれて偶然助かったチナツ(cv神田朱未)が起き上がって銃を持ち、師匠を撃って軽い怪我を負わせると。そして、何故か師匠に付いていってペアの殺し屋になるという過去話、何なんでしょうか。
恨みの対象である師匠とペアで殺し屋をするチナツの気持ちは、分かりくいところです。
圧倒的な強い力にひれ伏した、自分の力を知った、そして、強い力への憧れが元々あったことがそれを促進した、といったところでしょうけれど。
5話では、ヨナが圧倒的に強い私兵に痛めつけられ、自分の力を知る過去話がありました。ヨナは勝てないことに気付き、取り敢えず矛を収めたものの、次に私兵の雇い主に会ったときに殺そうと襲いかかっていますが、この方が普通な感じ。
さて4話に戻って。チナツらに襲われて銃撃戦を繰り広げ、CIAの、「正義」のためなら何でもするスケアクロウ(cv奈良徹)に捕まって警察へ。警察にコネがあるココは直ぐに釈放されたものの、私兵はホテルに軟禁。
警察署を出たとき、殺し屋に狙われているのに誰も護衛がいず、命の危険を感じたココは、「一歩も、動けない」と思うと。
どうにも動けないことに気付いて愕然としたところに、幸い、新参兵で顔を覚えられていなかった少年兵のヨナ(cv田村睦心)が軟禁されずに待っていて、それを見つけたココがとても喜ぶと。
そんなことはもっと早く気付けよ、と。多くの危険を冒してきていて命を狙われているココが、ましてやチナツがココを殺すと宣言していたのだから、警察署を出るまで気付かないなんて、おかしいです。
物語としては、その方が面白いのでしょうから、気にしない方が良いのでしょうけれど。
10話
内戦中の一方の側に医師を届けるとき、もう一方の悪党とされるバルドラ側がそれを阻止するために医師を差し出せと言って来てココが対応中に、医師長が、愚かにも(能天気にも、とか、平和ボケで、とも言う)話し合いで何とかしようと出てきて、そのまま戦闘になり、ココらは圧勝するものの、医師長はバルドラに捕まって連れ去られてしまいます(餌として、ココがワザと逃がしたというのが正しいのですが)。
別の医師が、医師長が出たことも一因で戦闘になったことを謝ると、「何を謝るんです? この場で異常なのは、バルドラと私なのに。」
自分がやっていることが正義とは言えないことを自覚しているココが良かったです。
ところで、戦闘で沢山死んだのに、医師はそっちの心配はしないんだとか、自分達を輸送したり医師長を助けてくれたものの多数の敵を殺したココらを英雄視したり、医師の正義も良く分からないです。
(バルドラは、かなり絶対的な悪として描かれているので、この場合はそれでも正しいのでしょうが、通常は、絶対的な悪というのは中々なく、相対的な悪でしかない場合がほとんどです。)
最後にココが、「なんか、医者って変な人、多いんだねえ、ヨナ。私のことドラゴンだってのが気にいっちゃったよ(笑)。」
なお、この戦闘で気になったのが、銃で撃って相手が倒れるとき、上半身を上げて後ろ向きにそのまま倒れるのが多かったところ。気付いた範囲では、11話でも、概ね心臓を狙っていて、同じだったんですけれど。
死ぬほどに撃たれると指に力が入り、銃の引き金を引いてしまい、弾が出ることがあると。このときに後ろ向きに倒れるということは、水平から上方に銃を撃ちながら倒れるということになります。すると、前方に自分がいると、その弾に当たる危険があるわけです。
上半身を撃つと、そのような危険があります。
よって、腹部を狙うと、同じように指に力が入って引き金を引いても、地面に向けて撃つことになるので、自分はより安全なわけです。それで敵が生きていても、もう動きは鈍いから、更にいくらか撃って当てるのは容易です。
と、「エリア88」にありました(笑)。
おまけ。
「エリア88」なら、銀の表紙のコミックが定番です。23巻が最終巻。
絵は少女漫画っぽいですが、話は傭兵が戦争する、男向けのシビアなもの。
こっちは、アニメ版のガイドブックから、「エリア88」における武器商人のマッコイじいさん。
説明には、核も扱うと書いてあります。漫画では、アメリカの、原子力空母、B-1爆撃機、X-29戦闘機の実験機まで調達していますが、そんなの、有り得ないですよ。
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