ゴールデンウィークにようやく見られたので、今更の感想です。
オーディオコメンタリー付きの劇場公開版と、ほむら1stテイク版などが入った特典版と、サントラCD入り。
特典版の「劇場版公開記念 2時間でわかる!大ヒットアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』」はTV放送で見ましたが、映画館で流れたマナー告知の映像(物語シリーズとのコラボ。)が全部入っているのと、映画のCMも入っているのは嬉しいところ。
右が公開版のBlu-ray、左の下がサントラCD、左の上が1stテイク版などが入った特典Blu-ray。

上の裏というか表。

60頁のパンフの目次。インタビューや絵が一杯。

ローソン/HMVオンライン特典のB2クリアポスター。ほむほむ~~

○ コメンタリーは、悠木碧さん、斎藤千和さんに始まり、水橋かおりさんが加わり、野中藍さんが加わり。
次に喜多村英梨さんが1人で・・・「独りぼっちは、寂しいもんな(以下略)」なんてことはなく、軽快に語っていました。
最後は、悠木さん、斎藤さん、加藤英美里さん。加藤さんもよく語っていました。
1番語っていたのは斎藤さん、やっぱり ほむら の物語ですからね。
悠木さんは、ほむら を却って苦しめて、この選択をさせたのは元をたどれば まどか なのではという旨のことを言ったり、悩みながら語っている感じ。そこを悠木さんっぽいと思う私は、悠木さんファン初心者だからか?
○ その中で斎藤さんも言っていましたが、チャプターでいうと26、残り30分程度、ほむら が悪魔になるところから ほむら声だけをとり直したのが劇場公開版で、1stテイク版が特典Blu-rayだと。
パンフ38頁で音響監督の鶴岡陽太さんが言うには、1stテイク版で一度OKが出たけれど、100%振り切ったパーフェクトな演技だけど「ほむら が完成形に至ってしまうと非常に断定的になるというか、「含み」を持たせることができない」とか、「虚淵さんの脚本らしく、研ぎ澄ましていけば最終的にはこうなるという、非常に合理的な筋書きなんですが、それをもう少し和らげてあげようということです。」ということで後日撮り直したのだと。
で、結論だけ言うと、映画館で何回も観てその時点での私なりの結論を出しているので(そのときに感想を載せています。)、公開版で慣れているので公開版の方が好みですが、1stテイク版も有りですし、楽しめます。
○ 因みに、約2300カットの内、半分以上をブラッシュアップのために手を加えたとのことですが(パンフ11頁)、劇場版でそれをやられると、ちょっとなあ、、、そもそもきちんとしたものを上映しろよ、と思います(物語を誤解させるようなものとかの明らかな間違いの修正は、結果的には有りかも知れませんが。)。
TV版ならギリギリ許しますが、それでも、、、とは思います(映像の追加だけなら構いませんが。時間の制約で不備が出ること以外にも、ディスクを売るためにも必要なのかも知れませんが。)。
◎ で、どう変わったかは以下に。
1stテイク版は、悪魔ほむら の話し方が少し大袈裟で、少し高慢で、少し悪者っぽく、少し嫌みな感じ。
まどかマギカのキャラはあまり大袈裟な話し方はしないので、少し違和感を感じる話し方です。
が、「悪魔ほむら」になったわけですから、まどか が書き換えた宇宙の理を更に書き換えたわけですから、そのような力を手にして自分の思う通りの世界に書き換えたわけですから、思春期真っ盛りの ほむら なわけですから、そのような幼児的万能感を感じて高慢な感じになるのは考えやすいところであり、それも有りです。
ただ、「この世界が尊いと思う?」と まどか に聞いたシーン(下の、一番左上。)での悪魔ほむら の表情はかなり追い詰められたというか、慌てたというか、そんな感じなので、その表情にそのような話し方では少しだけ大袈裟な感じ。少し線が細い話し方である公開版の方が合っている感じ。
なお、コメンタリーで斎藤さんは、このあたりが1番演技を変えたと言っていました。
そこで、悪魔ほむら の少し大袈裟な言い回しなどが、自らが書き換えた世界に対する自信がいくらか(どの程度なのかは表現が難しいですが。)無いことの表れであると解することも出来ます。
自信の無いときほど自信があるように虚勢を張るということは、現実世界でもありがちですし。
いくらか自信が無いから悪魔ほむら は まどか に「この世界が尊いと思う?」と聞いたとも解せるので、その表情にそのような話し方というのも、顔が直接まどか に見えないように下を向いていたこともあって、内面を隠すため/誤魔化すための表面となるので、それも自然であり、悪魔ほむら の内面をより一層表しているとも解せます。
もう少し淡々と話している公開版の悪魔ほむら より、悪魔ほむら の弱さや自信のなさが少しだけ強調される感じがしました。
尤も、悪魔になって自信を持った ほむら だから1stテイク版のあのような話し方になったとか、自信を持った悪魔ほむら だから まどか の記憶が戻りそうになったことが予想外で慌てたと解するのが、(特に幼児的万能感を前提にすると、)最も妥当な解釈だとは思います。
ただ、まどか が創った円環の理の世界を書き換えた悪魔ほむら ですが、それが正しいことなのかについて(無意識的かも知れませんが)少しの疑問を最初から持っているのではないかと希望的観測をしているからかも知れませんが、逆の印象を持ったということです。
○ 何回も観た公開版で慣れていることもあるのでしょうが、公開版の方が好みですが、1stテイク版も有りですし、楽しめます。
ただ、どうあっても、
「永遠の迷路に閉じ込められても構わない」ほむらファンになるって、そういうことよ。
◎ 全く関係ありませんが、SEGAのまどかマギカ キャンペーン。
ゴールデンウイーク後半の池袋と秋葉原は、ショッパーも含めて、まどかマギカばかりでした。

【shin】
2014年5月9日追記。
そう言えば忘れていましたが、新編のCMはアニメもありますが、乃木坂46とコラボした実写版もあります(まどかマギカ新編HPにもあり。)。魔法少女みたいな格好で戦うシーンとか。
アニメCMより少ないものの、4月も5月もTVで放送していました。
その実写版にした理由は?
しかも、ほむら らしき者が「私は魔女ではなく、死神になる」と言っていたり、物語も違っていたり。
「訳が分からないよ。」
「こんなの絶対おかしいよ。」
「そんなの、あたしが許さない。」
【shin】