長尾会計所長のブログ

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死者の臨在

2012年10月13日 | 長尾愼一のつぶやき
日経10月13日
土曜日夕刊あすへの話題

作家佐伯一麦さん
津波の被災地で霊的な経験をしている人が多いと聞く。
例えば、海を見下ろせる夜道で、
人を轢いてしまったと思い、慌てて車から降りて見ると、
人影は無く、車体に傷やへこみもない。
それでも、不安で、警察に通報すると、
ああ、その現場なら、これまでも何度も同じような通報がありました。という答えが返ってくる。

柳田國男は、空襲警報のもとで書き継いだという
「先祖の話」などで、
死者の魂は、故郷の山の高みから、
いつも子孫のなりわいを見守っている、と述べている。
科学の合理性だけでは捉えきれない現実を我々は生きている。

死者は目に見えないが、
生者を見るものとして臨在している。

科学の合理性だけであらゆることを知ることは決してできない。

畏れをいつも持ち続けることは大切ですね。