日経10月13日
土曜日夕刊あすへの話題
作家佐伯一麦さん
津波の被災地で霊的な経験をしている人が多いと聞く。
例えば、海を見下ろせる夜道で、
人を轢いてしまったと思い、慌てて車から降りて見ると、
人影は無く、車体に傷やへこみもない。
それでも、不安で、警察に通報すると、
ああ、その現場なら、これまでも何度も同じような通報がありました。という答えが返ってくる。
柳田國男は、空襲警報のもとで書き継いだという
「先祖の話」などで、
死者の魂は、故郷の山の高みから、
いつも子孫のなりわいを見守っている、と述べている。
科学の合理性だけでは捉えきれない現実を我々は生きている。
死者は目に見えないが、
生者を見るものとして臨在している。
科学の合理性だけであらゆることを知ることは決してできない。
畏れをいつも持ち続けることは大切ですね。
土曜日夕刊あすへの話題
作家佐伯一麦さん
津波の被災地で霊的な経験をしている人が多いと聞く。
例えば、海を見下ろせる夜道で、
人を轢いてしまったと思い、慌てて車から降りて見ると、
人影は無く、車体に傷やへこみもない。
それでも、不安で、警察に通報すると、
ああ、その現場なら、これまでも何度も同じような通報がありました。という答えが返ってくる。
柳田國男は、空襲警報のもとで書き継いだという
「先祖の話」などで、
死者の魂は、故郷の山の高みから、
いつも子孫のなりわいを見守っている、と述べている。
科学の合理性だけでは捉えきれない現実を我々は生きている。
死者は目に見えないが、
生者を見るものとして臨在している。
科学の合理性だけであらゆることを知ることは決してできない。
畏れをいつも持ち続けることは大切ですね。