セットリスト
Bard
道標
ズック
スケアクロウ
少年とナイフ
トビラヲアケロ
It'sallright
私は思う。例えば「酒」。喜怒哀楽の味がある。意味など考えて飲むものではないが、
飲むために生きているのか、生きるために飲んでいるのかでは同じ酒飲みでも大きな
違いだ。
生きるために「歌」を歌う塩川 昇。
大好きな事に真剣に立ち向かい続ける生き方は苦しい。趣味ではないからだ・・・。
2005年6月20日夕刻、切実な現実な実をぶら下げて彼はリハーサル入りした。
疲れた表情だったが、その奥に光る魂の熱さを感じ
た。セットリストに並ぶ選曲された歌たちがそれを強く物語っていた。
ギター安達大輔をバックに入念な本番さながらのリハーサルは70分間におよび終了。
本番
1、Bard。2、道標。3、ズック。
「さあ、ここから行こうよ! 何処か分らないけどさ。でも、行こうよ!さあ!」と、
塩川の心の声が観客に手を差しのべているかの様に見えた。
絶妙なトークを交えながら、安達大輔との優しくも深い揺らぎの「空飛ぶサウンドじゅうたん」で観客をすくい上げ、ライブは進んで行く。
4、スケアクロウ。
新曲だ。慎重にじゅうたんの先導をとるかのごとく、気が入った居方の塩川。安達の
ギターがなだらかな風に乗り、そして向い風を切る。
5、少年とナイフ。
心の近くに雷が鳴り、ギリギリに落ちて来る。予期せぬ嵐は突然やってくる。次第に
豪雨となるが、目には目をなのか!?「ナイフ!ナイフ!ナイフ!ナイフ!」とシャウトする塩川のボイスは「間違うな! 負けるな! 前進だ!」と言っているようだ。
6、トビラヲアケロ。
嵐の中、成す術なく、だから塩川は叫ぶのだろう! 安達のギターは戦闘機になり、
援護なのか攻撃なのか、敵なのか味方なのか、塩川の叫びにクロスする。
7、It's all right。
陽が差し込んで来た。嵐を抜けたのだろうか? いや、「これから」だ。 今回この
曲がかなりハイテンポだったのは、塩川が観客に対してだけでなく自分に強く鞭打ちながら、かつ激励もしているからだろう。
スリリングな空飛ぶサウンドじゅうたんの着陸に観客は決して癒しなど感じてないはずだ。
「ドクッ ドクッ ドクッ」と、この場にいた人の鼓動が静まるのには時間がかかるライブだった。
私は思った。
何度ステージに立ったかなどどうでもよい。その日その日が常に「ゼロ」からだ!と。
塩川 昇ライブ、また今回も百数回目の新しい刺激をいただいた。
ありがとう! これからも生きるための「酒」をとことん飲もうじゃないか!
彼とは13年の付き合いになる。
井上博之
Bard
道標
ズック
スケアクロウ
少年とナイフ
トビラヲアケロ
It'sallright
私は思う。例えば「酒」。喜怒哀楽の味がある。意味など考えて飲むものではないが、
飲むために生きているのか、生きるために飲んでいるのかでは同じ酒飲みでも大きな
違いだ。
生きるために「歌」を歌う塩川 昇。
大好きな事に真剣に立ち向かい続ける生き方は苦しい。趣味ではないからだ・・・。
2005年6月20日夕刻、切実な現実な実をぶら下げて彼はリハーサル入りした。
疲れた表情だったが、その奥に光る魂の熱さを感じ
た。セットリストに並ぶ選曲された歌たちがそれを強く物語っていた。
ギター安達大輔をバックに入念な本番さながらのリハーサルは70分間におよび終了。
本番
1、Bard。2、道標。3、ズック。
「さあ、ここから行こうよ! 何処か分らないけどさ。でも、行こうよ!さあ!」と、
塩川の心の声が観客に手を差しのべているかの様に見えた。
絶妙なトークを交えながら、安達大輔との優しくも深い揺らぎの「空飛ぶサウンドじゅうたん」で観客をすくい上げ、ライブは進んで行く。
4、スケアクロウ。
新曲だ。慎重にじゅうたんの先導をとるかのごとく、気が入った居方の塩川。安達の
ギターがなだらかな風に乗り、そして向い風を切る。
5、少年とナイフ。
心の近くに雷が鳴り、ギリギリに落ちて来る。予期せぬ嵐は突然やってくる。次第に
豪雨となるが、目には目をなのか!?「ナイフ!ナイフ!ナイフ!ナイフ!」とシャウトする塩川のボイスは「間違うな! 負けるな! 前進だ!」と言っているようだ。
6、トビラヲアケロ。
嵐の中、成す術なく、だから塩川は叫ぶのだろう! 安達のギターは戦闘機になり、
援護なのか攻撃なのか、敵なのか味方なのか、塩川の叫びにクロスする。
7、It's all right。
陽が差し込んで来た。嵐を抜けたのだろうか? いや、「これから」だ。 今回この
曲がかなりハイテンポだったのは、塩川が観客に対してだけでなく自分に強く鞭打ちながら、かつ激励もしているからだろう。
スリリングな空飛ぶサウンドじゅうたんの着陸に観客は決して癒しなど感じてないはずだ。
「ドクッ ドクッ ドクッ」と、この場にいた人の鼓動が静まるのには時間がかかるライブだった。
私は思った。
何度ステージに立ったかなどどうでもよい。その日その日が常に「ゼロ」からだ!と。
塩川 昇ライブ、また今回も百数回目の新しい刺激をいただいた。
ありがとう! これからも生きるための「酒」をとことん飲もうじゃないか!
彼とは13年の付き合いになる。
井上博之