仏の海人（１）

オイノコさんの友達でアランさんがフランスから遊びに来ています。
お国のブリュターニュ地方では、何時もシーカヤックをして遊んでると言う事なので、
瀬戸内海でもカヤックに乗りたいと当里山の里海に遊びに来ました。

ゴムカヤックを見るのも乗るのも初めてなので興味津々でした。
空気を入れて組み立てるのもそこそこに、もう心は海に向かっております。
もう一つワクワクソワソワしている事があって、
こちらの方が強いのかも知れませんが、
それは早く海に飛び込んで泳ぐ事です。

まあ確かにここんところ日中は日差しが強くって夏日に近い状態です。
海水温もそんなに低くはなっていません。
でも田舎では、お盆を過ぎれば海ではあまり泳がなくなるのが普通です。

アランさんは、暑い暑いと言って海パン一つになりました。
お国では寒い冬でも泳ぐというのですから、多分温泉で泳ぐような感覚なんでしょうか。
もう海に向かってニーッとした顔を突き出してウキウキ状態で興奮気味です。
これは、早くカヤックを海に出さないと、手が付けられなくなるかも知れないと思ったので、
じゃあ、行きまっしょいと波打ち際まで行きました。

先ずは一人乗りでゴムカヤックの感触を確かめました。
何時も、ブレードの向きが左右９０度違っているパドルを使っていると言う事なので、
そちらのパドルを使う事にしました。
やはり何時も使い慣れたやり方がいいですからね。

今度はタンデムカヤック里山２号の感触を味わう為に、オイノコさんと二人で船出です。

オイノコさん久々の海で足が冷たそうです。
アランさんウキウキヤッホー千鳥足です。
中々息もピッタリとスムーズに進んでいるようでした。（表題写真）


準備運動も終えたのでいよいよ無人島目指して出発です。
パドルが二つしかないので、オイノコさんはタンデムの前でジョーズの監視役です。
里山は一人乗りの里山１号で、
それぞれ日仏３海賊を乗せた２艘のゴムカヤックは静かに海原へと漕ぎ出したのでした。

さて海賊たちは無事お宝を見つけて再び出発地点の岸辺に帰ることが出来たのでしょうか。

続く・・・