風薫る

神社の大きな楠の下には、楠の枯葉がそれこそ山の様に落ちています。
そしてそれに変わって目にも鮮やかな新緑の葉っぱがモコモコと天まで盛り上がっております。
毎年の衣替えの行事なんですね。

こちらも冬毛から夏毛へのヘアカットに何時もの散髪屋さんへ行ってきました。
帰りは神社の松林を通り抜け海岸へ出て、
防波堤沿いに自転車を走らせ海からの心地良い風を浴びながらゆっくりと海岸にそって行きました。

沿岸部にはハマダイコンの白っぽい花があちらこちらで咲き乱れていました。
豆状に種をつけているものも有り、少し頂いてきました。
沿岸部のハマダイコンは、里山で花を咲かせる事ができるでしょうか？

海へそそぐ小さな川の上空では猛禽類が二羽、円を画いて舞っていました。
一羽は魚を鷲づかみにして、いかにも得意げに自分の獲った獲物を見せびらかせながら飛んでいました。
鷲づかみとは言え、決して鷲では有りませんでしたよ。

海岸部を離れ里山への帰り道の両脇には、田んぼが広がり、
今まさに水を引き込んでいる水田有り、もう既に田植えを終っている水田有りと、
殆どの田んぼに水が張られていました。

夏毛を撫でていく風は爽やかで、
ペダルを踏む足にも思わず力が入ってさらに心地良い風が鼻をくすぐります。
もう五月の風なんですね。

音はしましたが決して薫ってはいませんですよ。（表題写真）