季節は巡り、ダイヤ改正の時期がやってまいりました。
ここ数年、12月に発表されるダイヤ改正情報を耳にする度に、気分が落ち込みます。
もちろん、新しい路線の開通や新車両導入などの素晴らしいニュースもあります。
しかし、その陰で、旧い車両や列車が線路上から姿を消していきます。
車両については、前々から国鉄型車両が少しずつ置き換わっていましたが、2007年に盛岡地区から旧型気動車(キハ52・キハ28/58)撤退して以降、国鉄型車両の廃車が加速度的に進行しています。2012年も、新幹線100系と300系、飯田線の119系が引退。「あさぎり」用のJR東海371系が定期運用から離れ、列車も「日本海」(大阪~青森)・「きたぐに」(大阪~新潟)が廃止(臨時に格下げ)されました。毎年のごとく好きな車両(代表例:2010年~2011年のキハ58系引退ラッシュ)や列車(代表例:よくお世話になった「あさぎり」の、御殿場以西運転取りやめ)がなくなるので、改正ごとに落胆していました。
さて、現在わかっている範囲で定期運用を退くのは、
・JR東日本 200系新幹線
・JR東日本 651系/E653系(「スーパーひたち」「フレッシュひたち」)
・JR東日本 123系『ミニエコー』
・JR東海 117系
・JR西日本 183系800番台 (「こうのとり」他)
・しなの鉄道 169系
・京阪 8030系(旧3000系)
です。
多くの車両が、「いつ廃止になってもおかしくないな……」と思っていた車両ばかりなので、『今年限りと』発表されたのには驚きましたが、置き換えにさほど疑問はありません。
唯一気になるのは、「ひたち」系列の651系とE653系です。651系はJR東日本になってから初の特急用車両で、前衛的な前面を持つ白い車体はタキシードボディと呼ばれ、1990年のブルーリボン賞を受賞しています。一方、E653系は「ひたち」に残っていた485系の置き換え用に1997年から製造された車両です。編成ごとに異なる色が塗られ、カラフルな車体が目を引きます。
これらは、E657系の増備で姿を消すのですが、651系は使用開始してから25年、E653系に至ってはまだ15年も経っていません。今改正で651系の引退は間違いなさそうですが、E653系はまだ使える車両です。
そのため、E653系については転用が噂されています。最大の候補は、E653系が常磐線から駆逐した485系を未だに使用する、羽越本線の特急「いなほ」(新潟~酒田・秋田)です。交流と直流を跨ぐために新車投入が難しい路線でしたが、常磐線も(不本意ながら)交直流なので[詳しくは年末帰省その5にて]、E653系はばっちり対応。そればかりか、西日本の交流60Hzにも対応しています。これは、設計段階から485系に次ぐ汎用特急車と位置づけられていたためです。モノクラス7両(付属編成は4両)という編成もそれを象徴しています。「いなほ」と同じ新潟車両センターが担当する「北陸」(新潟~金沢・こちらも485系)も置き換わるのではないかと思われます。
静サツは、ダイヤ改正前になると、なくなる車両を乗りおさめに出掛けます。去年も受験にかこつけて「日本海」と119系を制し、6泊7日という史上最長の旅行となりました(プレイバックシリーズで近日公開予定)。もっとも、今年はそれに匹敵するレベルの大旅行を何回かしているわけですが。なくなる車両のうち、JR東日本の3つはいずれも現時点で一回も乗車したことがないので、帰省ついでに乗ってくる予定です。
というわけで、
最終列車の切符をとってしまいました。
切符を取ったのは、200系上り最終「とき342号」(新潟17:44→東京20:00)と、651系下り最終「フレッシュひたち75号」(上野23:00→勝田0:30)です。
これまでは学校や部活などの兼ね合いから、引退する車両の最終運転に立ち会ったことはありませんでした。そうでなくとも、最終列車に乗りたいと思うのは私だけではありません。
去年も100系の臨時最終ひかり(岡山→博多:時刻は忘れました)に乗ろうとして、最終運転一か月前の朝7時にみどりの窓口へ頼み込みました(発売は運転日一か月前の10時からなので、駅の人に予約をお願いした)が、結果は失敗に終わりました。そういうわけで、最終列車に乗るのは初めてのことになります。
今回はどちらも東京エリアを通る列車ということで、満席は覚悟の上でした。最終の「日本海」が30秒以内に完売したのは記憶に新しいところです。
が、発売日から5日も経過しているというのに、埋まっているのはグリーン車だけ。あっさり取れてしまったので、むしろ拍子抜けしています。窓際を希望してすんなり通るだなんて、思ってもいませんでした。取れたことは純粋にうれしいのですが、ラストランに乗る人が少ないのはその車両が見捨てられているような気がしてしまい、なんとも複雑な気分です。金曜の夜なので、撮る人はごまんといそうですが。
2008年の「富士・はやぶさ」廃止時の東京駅、2009年「能登」「北陸」廃止時の上野駅、2010年「雷鳥」廃止時の大阪駅、2011年の300系ラストランの東京駅ときて、今年はどんな混雑が待ち構えていることやら。
ここ数年、12月に発表されるダイヤ改正情報を耳にする度に、気分が落ち込みます。
もちろん、新しい路線の開通や新車両導入などの素晴らしいニュースもあります。
しかし、その陰で、旧い車両や列車が線路上から姿を消していきます。
車両については、前々から国鉄型車両が少しずつ置き換わっていましたが、2007年に盛岡地区から旧型気動車(キハ52・キハ28/58)撤退して以降、国鉄型車両の廃車が加速度的に進行しています。2012年も、新幹線100系と300系、飯田線の119系が引退。「あさぎり」用のJR東海371系が定期運用から離れ、列車も「日本海」(大阪~青森)・「きたぐに」(大阪~新潟)が廃止(臨時に格下げ)されました。毎年のごとく好きな車両(代表例:2010年~2011年のキハ58系引退ラッシュ)や列車(代表例:よくお世話になった「あさぎり」の、御殿場以西運転取りやめ)がなくなるので、改正ごとに落胆していました。
さて、現在わかっている範囲で定期運用を退くのは、
・JR東日本 200系新幹線
・JR東日本 651系/E653系(「スーパーひたち」「フレッシュひたち」)
・JR東日本 123系『ミニエコー』
・JR東海 117系
・JR西日本 183系800番台 (「こうのとり」他)
・しなの鉄道 169系
・京阪 8030系(旧3000系)
です。
多くの車両が、「いつ廃止になってもおかしくないな……」と思っていた車両ばかりなので、『今年限りと』発表されたのには驚きましたが、置き換えにさほど疑問はありません。
唯一気になるのは、「ひたち」系列の651系とE653系です。651系はJR東日本になってから初の特急用車両で、前衛的な前面を持つ白い車体はタキシードボディと呼ばれ、1990年のブルーリボン賞を受賞しています。一方、E653系は「ひたち」に残っていた485系の置き換え用に1997年から製造された車両です。編成ごとに異なる色が塗られ、カラフルな車体が目を引きます。
これらは、E657系の増備で姿を消すのですが、651系は使用開始してから25年、E653系に至ってはまだ15年も経っていません。今改正で651系の引退は間違いなさそうですが、E653系はまだ使える車両です。
そのため、E653系については転用が噂されています。最大の候補は、E653系が常磐線から駆逐した485系を未だに使用する、羽越本線の特急「いなほ」(新潟~酒田・秋田)です。交流と直流を跨ぐために新車投入が難しい路線でしたが、常磐線も(不本意ながら)交直流なので[詳しくは年末帰省その5にて]、E653系はばっちり対応。そればかりか、西日本の交流60Hzにも対応しています。これは、設計段階から485系に次ぐ汎用特急車と位置づけられていたためです。モノクラス7両(付属編成は4両)という編成もそれを象徴しています。「いなほ」と同じ新潟車両センターが担当する「北陸」(新潟~金沢・こちらも485系)も置き換わるのではないかと思われます。
静サツは、ダイヤ改正前になると、なくなる車両を乗りおさめに出掛けます。去年も受験にかこつけて「日本海」と119系を制し、6泊7日という史上最長の旅行となりました(プレイバックシリーズで近日公開予定)。もっとも、今年はそれに匹敵するレベルの大旅行を何回かしているわけですが。なくなる車両のうち、JR東日本の3つはいずれも現時点で一回も乗車したことがないので、帰省ついでに乗ってくる予定です。
というわけで、
最終列車の切符をとってしまいました。
切符を取ったのは、200系上り最終「とき342号」(新潟17:44→東京20:00)と、651系下り最終「フレッシュひたち75号」(上野23:00→勝田0:30)です。
これまでは学校や部活などの兼ね合いから、引退する車両の最終運転に立ち会ったことはありませんでした。そうでなくとも、最終列車に乗りたいと思うのは私だけではありません。
去年も100系の臨時最終ひかり(岡山→博多:時刻は忘れました)に乗ろうとして、最終運転一か月前の朝7時にみどりの窓口へ頼み込みました(発売は運転日一か月前の10時からなので、駅の人に予約をお願いした)が、結果は失敗に終わりました。そういうわけで、最終列車に乗るのは初めてのことになります。
今回はどちらも東京エリアを通る列車ということで、満席は覚悟の上でした。最終の「日本海」が30秒以内に完売したのは記憶に新しいところです。
が、発売日から5日も経過しているというのに、埋まっているのはグリーン車だけ。あっさり取れてしまったので、むしろ拍子抜けしています。窓際を希望してすんなり通るだなんて、思ってもいませんでした。取れたことは純粋にうれしいのですが、ラストランに乗る人が少ないのはその車両が見捨てられているような気がしてしまい、なんとも複雑な気分です。金曜の夜なので、撮る人はごまんといそうですが。
2008年の「富士・はやぶさ」廃止時の東京駅、2009年「能登」「北陸」廃止時の上野駅、2010年「雷鳥」廃止時の大阪駅、2011年の300系ラストランの東京駅ときて、今年はどんな混雑が待ち構えていることやら。
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