オドラデクの心配事

日常にゆるやかに乱入する舞踏家の由無し事

入内公演報告~雪の分校

2007年03月22日 | 健康
天候がめまぐるしく変わった。
快晴で新雪がまぶしいかと思えば、
風が起こり雪が舞い、それが吹雪になる。
そして一陣の風が去ると再び快晴に。

赤い屋根の校舎とそれを取り囲む背後の
森を背景に、一面雪景色のなかでの
パフォーマンス。

遠くから風にのって途切れ途切れに聞こえ
てくる婆様の嬌笑と気まぐれに身体にまと
わり付く風と粉雪がよじれて重なり合い、
いま、ここにあることのザマを踊る。

「私を探さないでください!」
佐々木英明の刺客のように切れ味の鋭い
コトバさえ、まるでデジャヴのように、
ここにこの雪の平面に以前からあったのだ
と思わせる。

MAJIOが描いた6枚の絵は雪の大地から
養分を吸収し、変転する青空に向かってドロリ
と花開いていく。

ふきたの歌は、ギターの弦とウタのコトバが
溶融し、「丘の上のいつものバカ」がなつかしい
ひびきとなって校庭の白い雪の凹凸に吸い込まれて
いく。

太鼓たちは、あの場所に生まれ、一瞬にして消える
生命のオトを紡ぐ様に木霊した。
























(写真つづく)








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