関西・中京エリアの私鉄競合区間向けに造られた国鉄の近郊型電車。
111・113・115系は一般的な3扉ボックスシートの近郊型だが、117系は一転して私鉄(阪急・京阪・名鉄)競合対策として2扉転換シートに一部木目調の壁というデラックス近郊型仕様となった。
ちなみに後作の119系は再び3扉ボックスシートに戻り、しかもローカル線仕様となる。
この電車に初めて乗った時(1988年頃?)は、特別料金がいるんやないかと思ったくらいだった。
東海道線(JR西日本)山崎付近にて。
コレが原色の117系だが、次位には福知山線カラーが連結されていた。
東海道線(JR東海)高塚駅にて、JR東海カラーの117系(左)。
撮影当時静岡在住だった私は、浜松以西愛知県方面に出ることが多く、浜松~豊橋間でよく乗っていた。
117系は、中京エリア向けの東海所属車は既に全廃、西日本所属車も急速に数を減らしつつある。
なお117系は、これより20年ほど前に特急車並の豪華仕様で準急用として登場し、20年足らずで117系の登場を待たずして運用離脱した157系の顔に雰囲気が似ている。157系顔を少しイケメンにすると117系顔になると言ったほうがいいかな?
151系は元々特急用なので除外して、157系の前々作153系は一般的な急行・準急用、前作155系は団体(修学旅行用)主体兼急行・準急用だが、157系は一転して私鉄(東武日光線)競合対策としてデラックス仕様の準急用となっている。そういう意味では、157系と117系は顔も似てるけど登場した経緯も似てると言えるかも。
(系列末尾の数字が7であることも共通。)
157系の後作159系は再び団体(修学旅行用)主体兼急行・準急用に戻っている。