首都圏近郊で蒸機列車といえば、秩父鉄道線、東武鬼怒川線、真岡線だが、真岡線の蒸機列車「SLもおか」は非冷房原型の50系客車を使っている。
他は12系や14系といった気密性の高い冷房客車なので、その分面白味に欠ける。
冒頭写真は折本駅にて、下館駅への送り込み回送列車。
まずは相鉄本線の東横線直通特急小川町行からスタート。
日比谷線を経由して秋葉原からつくば線で守谷まで。
守谷から下館までは関鉄常総線。
真岡線下館駅にて。
昔ながらのボックスシート。
ほぼ原型の車内。
ローカル線の客車列車は、扇風機だけの非冷房車がいちばん相応しい。
真岡駅に停車中の茂木行。
真岡線の終点茂木駅に到着。
方転入換中のC12形蒸気機関車。
赤から茶に塗替えられた以外は原型を保つ50系客車。
かつては都市部を除く全国で見られた50系客車だが、今ではここだけ。
50系客車が最初に導入された所は北九州(鹿児島・筑豊線)エリアで、ウチの今の実家の近所だった。
登場は私が小学生の時。折尾駅近くで見た、鹿児島線の415系などとは異なる、京急にも名鉄にも似た鮮やかな赤い車体はインパクトが強かった。デビューは北九州に始まったが、地方都市近郊各停客車列車としての役目を終えたのも北九州だったという。
真岡線に行ったのも、蒸機列車もそうだが唯一原型で残る50系客車目当ての方が強い。
茂木駅2階展望デッキから。
真岡駅の駅舎は蒸気機関車形。
真岡駅構内にはD51形蒸気機関車やキハ20形気動車などが保存されているが、あまり状態が良くない。