のんびり専業主婦日記 

旦那の転勤で関西に来ました。日々の思いを綴っていきます。

うつについて思うこと④

2021-06-07 10:33:00 | Health
現在、うつ病を血液検査によって診断する方法が誕生しようとしているらしい。血中PEA濃度の測定によってうつ病かどうかを判断する臨床研究が行われているとのこと。

この研究が早く進んでいってほしい。今までずっと不思議だった。問診だけで何種類もの薬を貰っている人を見て、ほんとにそんなに飲んで大丈夫なのかと心配になった事もある。

誰も大きな声では言わないが健康な人は多少、うつを「贅沢病」「わがまま病」と思っている部分がある。会社に勤めている時に陰でそんな話も聞こえてきた。自分も半分は理解、半分は納得いかない気持ちでうつ患者を受け入れていた。そういう気持ちになってしまう事に罪悪感も感じていた。

数値による客観的な診断が為されれば、今現在苦しんでいる人も堂々と休む事ができるようになるだろう。病院に行くのを躊躇して取り返しのつかない事態になる前に救われる人もいるのではないか。また、診断が明確になる事でうつへの疑いや偏見も少なくなるはず。

精神の事はそんな単純じゃないかもしれない。しかし今後益々患者が増えていく中で、患者はもとより周囲の理解も得られやすいと思う。薬も適切なものを投与してもらえる。

件のテニス選手や適応障害で活動休止を発表した女優さんの治療には間に合わないかもしれないが、医療の発展に期待をしたい。

うつについて思うこと③

2021-06-06 09:47:00 | Health
過去に自分も「これは鬱ではないか?」と疑ったこともあった。それでも病院には行かなかった。なぜか?

90年代半ば、精神的な病気で休職する事は簡単ではなかった。休職よりも退職を選ぶ人が多かったように思う。体調不良はあくまでも「個人の事情」だった。制度も整っていなかった。手術等で入院でもしない限り会社に相談できるような雰囲気はない。

単純にお金の問題もあった。休職中は健康保険組合から給料の6割が出るらしいが、それでは一人暮らしには厳しい。

まぁ、その辺を冷静に考えられるだけでも鬱病ではなくただストレスで参っていただけだろう。時間はかかったが頑張って出社しているうちに回復し身体の不調も治っていった。

それに総務や上司の承認を経て休職をしても復帰後の社員は腫れ物扱いだった。忙しい部署には配属できないからと、あまり重要とされていない部署に異動になる社員もいた。必然的に昇給は遅くなっていく。サラリーマン生活を続ける上で一度でも休職をしたら決してプラスにはならない。鬱だと診断されるためにすすんで病院に行く気にはなれなかった。

それでも鬱だと周りに公表する人は余程追い詰められているのだろう。理解してあげなければ…とは思っていても、やはり納得し難い事もまだまだある。

人生で初めて出会った鬱病患者の印象が悪すぎたのか。

つづく(長くてスミマセン。次で完結します)


うつについて思うこと②

2021-06-04 09:35:00 | Health
その後Sは異動で部署を転々とし最後の2年位はほぼ休職したまま定年退職となった。

社内で時々見かける事もあり挨拶程度の会話は交わした。当時こちらは20代、Sは50代。一応表面上は気を遣って接したがあまり関わりたくなかった。

今自分が50近くになってみて彼女の事は多少理解できるようになってきた。Sの年齢だと更年期障害もあったろうし家では高齢の母親の面倒もみていたようだ。男性優位の商社で独身で一般職として長年働き、55で自分より社歴の浅い女性社員よりも給料が低くなってしまう。心身ともに疲れていたに違いない。

だが、若かった当事の自分には親身になって理解してあげる事はできなかった。仕事の負担の方が大問題だった。

今まで何社か転職もしているが、どの職場にも必ず休んでいる社員が数名いた。制度を悪用していると噂されている人も何人かは存在した。

そもそも鬱の診断基準って何だろう?あくまでもこれは個人的な見解だが自分の中の鬱のイメージは以下の通り。(ネットで調べたものも含む)
・眠れない、頭痛、その他身体的症状
・テレビの音がうるさく感じる。
・集中力がなくなり読書ができない。
・風呂に入れない。
・涙もろくなる。落ち込みがひどい。
・自分を責め死にたいと考える。
       ↓
・その様子を見た家族が無理矢理病院に連れて行き鬱病と診断される。

という感じ。

なので自ら病院に行き診断書を会社に提出し同僚にも症状を説明できる人を見ると違和感を感じてしまう。鬱症状があるので残業はできないけれど飲み会だけは行けるという後輩もいた。(新型うつ?)

社会人になり仕事、人間関係、恋愛、家族の事等沢山の悩みはあった。誰とも会いたくない、消えてしまいたいと思った事もある。大切な人との別れや入院も経験してきた。人によってストレスの感じ方は違うだろうが、誰でもそんな経験はあるのではないか。

鬱は病院に行っても腫瘍が見つかるわけでもないし、はっきりと数値に表れるものでもない。どうやって医者は診断するのか。

つづく

うつについて思うこと①

2021-06-03 10:47:00 | Health
プロテニスプレーヤーのうつ問題がニュースになっている。彼女が会見拒否を表明した時からそういう方向に話が進みそうな気がしていた。

20代の時に社会に出て初めて鬱病患者と接した。同じ部署の55歳の女性だった(Sさん)。当時その会社では55歳になると給料が何割かダウンする規定があった。Sが55になった時、ルールは理解していたはずだが気持ちがついていかなかったのだろう。頻繁に総務に行っては何かを訴えていた。

ある日部署の女性全員が上司に呼ばれ「Sさんは鬱病で休職する事になった。補充の派遣社員を探しているがすぐに見つかるかは分からない。当分はSの仕事を手分けしてやってほしい」と告げられた。

その後の数ヶ月は深夜までの残業生活になり、みんなもう限界、、という頃にSは戻ってきた。信じられない位我が儘になって。

毎日身体のどこかが調子が悪い、電話で話しながらPCを操作するのが難しい、雑用はやりたくない等、延々と文句ばかり言っていた。休憩所で一緒になった時に「大丈夫ですか?」と聞くと彼女の愚痴が止まらない。「頑張ってくださいね」と言うと「鬱の人間に頑張ってと言うのはダメなの!」とキレられてしまう。

当時、鬱患者への「頑張れ」とか「旅行に行ってきたら?」という言葉は禁句だとは知らなかった。

もう関わるのもメンドクサイ。そんな気持ちになり徐々に距離を置く事にした。

つづく

ロングスリーパー

2021-05-10 10:29:00 | Health
物心ついた時から朝が弱かった。歳を取ると長時間眠れない、目覚めるのが早くなると聞くが50近くになっても変わらない。

軽度の睡眠時無呼吸症候群があるので眠りが浅いのかもしれないが、ほぼ毎日昼寝もする。

反対に旦那は睡眠時間は短い。朝4時に起きてリビングで仕事をしたりテレビを観たりしている時もある。定年退職したら畑でもやればいいのにと思っている。

独身の時は土日はひたすら寝ていた。平日は満員電車に乗り残業も多かったので疲れていた。食べるよりも眠りたかった。

今はこんなにだらけた生活をしているのに何故だろう。親は睡眠時間は短かったので遺伝ではない。体質なのだろうが血圧は高い方なので低血圧ではない。

老人になっても今と変わらず早起きはできない気がする。いつか仕事をしたりすれば規則正しい生活に戻るのかもしれないが、当分そんな日は来そうにない。