「趣味の山歩き ますます深くなる近くの山域 」(C)趣深山since2002
shumiyama@gmail.com
趣深山ブログ
小松由佳さん講演会
K2 8200m 感動の夜明けです。
「8200mという地点を考えると ここでのビバークは危険と思っていても、
ただ 私たちの状態を考えると ここで このまま 無理に下りつづけるのはもっと危険だ。
多分9時くらいだとおもって 時計をみると なんと夜中の2時半。
高所は不思議に時間感覚が早く流れる。1時間位だと思っても2時間。
なんだか 自分の体の動きが スローになっていて 時間の感覚が2倍。
なんだか知らない間に 2時半になっていた。
あと3時間休めば、朝が来る。 明るくなる。
朝が来れば 暖かくなる。
それまで少し休めば 眠気もとれる。それで ビバークを決めた。
割と 傾斜の強いところに 座れる場所をカットして ただ着の身着のまま、腰を下ろした。
気温はマイナス20度位迄 下がる。
運がよかったのは 風がなかったこと。
もし風があり 天候が悪ければ、 多分 そのまま死んでいた。
非常にコンディションがよくて 生きて帰れた。
ビバーク中
常に 「生きているか 生きているか」と 声をかけあって過ごした。
朝 寝ていたら 段々 周りが 明るくなるのを感じ、
ほっぺが凄く暖かくなり 何だろうと目を開けると、
太陽が少しずつ登ってきて 光が ぱーっと 一気に照らし出されてきた。
周りは暗かったのに 一気に 銀色に明るくなり 素晴らしい眺めになって
8200mそこからの 朝日は素晴らしく 人間が見るものでないものを みた感じがしました。
私はなぜか人間が ヒカリに包まれて 生まれてきたときのことをを思い出すような感じがしました。
非常に荘厳な眺めで 自分がいるのは死の世界なのに まさに太陽が上がり 光に照らされて 太陽や山が自分たちがいきているのを喜んで 歓迎するような気がして なぜか涙が止まらなかった。」
小松由佳さん講演会
平成18年12月9日
場所 徳島県板野郡松茂町総合会館
小松由佳さん講演会
東海大学K2登山隊2006
« 牛の背(1757) ... | 牛の背(1757) ... » |
また講演会の内容も本当に素晴らしく、小松由佳さんにも心から感謝しています。
翌日の石鎚山も楽しかったですよ。
今年は雪が遅いようです。去年の今頃は矢筈でしっかりと雪で遊んだのに、今年はまったく遊べません。ぜひまたご一緒ください。
こちらこそ お世話になりました。
真摯な山 ひたむきな山 可能性を追求する山
アルプスの少女
「山登りは 自分が成長できる一つの手段として」
示唆に富んだ 講演 有り難うございました。