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出版不況

■出版不況が深刻で、雑誌の休刊、廃刊、出版社の倒産が相次いでいる。

世の中、活字離れで、映像主体の文化になったとか、インターネットの普及、ウェブサイトの隆盛の影響 あるいは 出版流通経路などの問題 など 様々な原因がある。

勿論 紙ベースの本もIT化の波を受けて 電子ペーパー、電子書籍など、ウェブサイトでの ダウンロードを可能にした新しい出版スタイルもでてきたり、アマゾンなどの インターネット通販の流通経路も 伸展してきている。

だが 昨今の出版業界の現実は まるで 雪崩がおきたような 急速な 動きのようで、かつては しっかりした内容の本を出すことで定評のあった著名出版社が 次々と 沈没していく有様は何とも寂しい。


■もっとも 何事に限らず いつの 時代にでも 時とともに 世の中の変化はおこるものだ。

情報の受け手にとっては 昨今の激しい潮流の中で 巻き込まれ 翻弄されることなく それらの動きを どう感じ取り どのように受け止めて いかに冷静に的確に対応していくかが 一番大切なことだ。



■もとより ウェブサイトと 紙ベースの本と見比べてみれば それぞれ 大きな特徴があるが、今日、情報量と速達性の観点で 圧倒的優位に立つのはウェブサイトだ。

だが、星の数ほど多く存在するウェブサイトについて、書籍と比べて、情報の質で すべてのウェブサイトが決して高い質を持っているとは いえない。

たとえていえば 玉石混淆ともいえる。

その点 昔から長年蓄積された 書籍には 完璧なまでの内容に仕上がり キチンと構成され 細部にまで 細かな配慮がなされ 磨き上げられた 優秀なコンテンツの充実したものが多い。



■山の本でいえば、「株式会社 山と溪谷社 」は旧来の経営が行きづまり 2006年に経営権が変わり インターネット関連企業のI社のグループ傘下に入った。

I社は 山と溪谷社がもつ 蓄積された過去の コンテンツに注目した。

ようするに 媒体として 紙ベースだろうが WEBサイトであろうが 一番大事なのは 中身自体のコンテンツ 次第。

この点に関して まことに恥ずかしながら 拙作サイト、拙作ブログも 他のウェブサイトについて あれこれ注釈するどころでなく 正直に言えば「人の振り見て我が振り直せ」。

今後とも中身の充実を図り 石から玉になるよう 常に心がけて いかなければいけないと 反省する次第である。



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