今日は、着物のいろいろを教え下さる中谷比佐子先生の『つれづれ』の会です。昨日に続いての上京は疲れますが、来月の先生のクリスマス会と、東大・OB観世会自演会が、重なってしまい、昨年から自演会を楽しみしていて春宮夫が自演会のプログラムを取り寄せましたので、自演会の方へ参りますから、中谷先生とは、今年最後となりますので、今回の会には、出席しなくては…でした。
例年ですと、中谷先生のクリスマス会は、12月上旬でしたが、今年は、クリスマス近くの日程です。クリスマス会ですと、いつもは、お会いする事の出来ない以前からの方々にも、お会い出来ますので、とても残念です。
今日の『つれづれ』は、明治時代の色についてでした。自分のイメージする明治の色を示し、先生のお話しを伺って、はじめにイメージした色から変化したかどうかを出席者や先生に説明する…というパターンです。春宮は、明治時代は、開国し、海外から科学染料が入ってきて、新橋芸者が新橋色(ターコイズ)を流行らせたので、ターコイズでした。新橋芸者は、当時は流行をリードするような存在でしので…。春宮も、一応、日本刺繍に携わる端くれですので、『色』については、可能な限り本を読みました。イメージする色は、先生のお話しを伺う前後で変わる事は、ありません。先生のお話しは、更なる知識を得る為の糧です。春宮は、更に知識を与えて下さる方が少なくなりました。中谷先生は、貴重な存在です。
日本が明治時代以前に使っていた旧暦と、明治になって西洋暦を使うようになり、日本の季節とずれが生じて、6月から夏服、着物は単衣となるようになり、微妙に季節感と異なるようになりました。着付けの先生方が、それを更に助長させたようです。着物は、自由です。暑いのに汗をかきながら袷を着る必要もなく、寒いのに単衣を着ている事もないのです。この頃は、温暖化で更に気候が以前と違います。臨機応変に着物は、チェンジしていいのに、変な所で、しきたりに凝り固まっている方々がいます。いかに、着物を着こなすか…中谷先生のお話しを伺うと勉強になります。春宮は、毎日、着物生活ですから、自分の着物の着方を確認しているような感じです。
もちろん、正式な場所での着物のドレスコードを承知した上でです。
着物に限らず、守るべきルールは、あると思いますし、それは守らなくてはならないと思います。