幻想郷野球雑技団

東方projectの二次創作物です。幻想郷で野球の監督に就任して指揮を奮う話。キャラの崩壊にご注意下さい

第101章「村紗水蜜という選手」

2016-07-01 15:44:06 | 東方野球
本日は先日正式に引退を発表した村紗の特集です。

引退した理由は単純
規定投球回に到達し防御率が歴代1位の成績を収めたからである。

この防御率という記録は、投げ続けると上昇する可能性もある。
その為にチームも優勝が確定し消化試合に入ってるということもあり、この成績のままシーズンを終える事を表明した。

その最終防御率は0.71

防御率歴代ランキング
1 藤本 英雄 (巨  人) 0.73 (1943)
2 景浦 将 (タイガース) 0.79 (1936秋)
3 沢村 栄治 (巨  人) 0.81 (1937春)

いずれも戦前の記録であり戦後の2リーグ制では防御率0点台は
歴代10位の村山 実(投球回157回 自責点17)のみである。

では今シーズンの投球内容を振り返ってみようと思う。
意外にも最初の構想ではセットアッパーの予定でGW前の連戦で谷間として昇格したのが最初である為
初登板日は4月25日である。

村紗の登板履歴
完投1失点
1安打完封
7安打完封
完全試合
完投3失点
6回1失点(自責0)勝ち負け付かず
6回2失点
8回1失点
8回無失点(完全試合未遂)
6回2失点
7回無失点
無四球3安打完封
7回無失点
7回1失点
8回1失点
2安打完封
4安打完封
完投1失点
3安打完封

153回 自責12(失点13)7完封10完投 無四球試合2試合

やはり、エースとして定着したのは最初の登板で印象付けた後に連続完封をして
圧巻は4試合目の伝説の試合だろう。

序盤から上位打線に奪三振ショーを展開し、遂に東方野球では初の完全試合を成し遂げる。 ※余談だが当日にシアトルマリナーズの岩隈がノーヒットノーランを達成している。
ここからセットアッパー構想は完全に無くなり、エース街道を突き進む

当時のコメントとして
「先発としては谷間の想定で本来はセットアッパーの構想だったがこの内容を見せられては、代えようがない」というコメントが残ってる。

1度のみ完投目前で3失点したのを最後に全試合2失点以下と抜群の安定感を誇ったのも大きい。
QS率は100%で規定投球回のシーズンQS100%東方BIG野球では史上2人目の快挙である。※1人目は霊夢
完封も7度、10完投で平均投球回8回を超えてるのもポイントの1つだろう。

どの程度強いのか実感が湧かないので、この数値を元に再カード化して貰った
11P21P33*3*|33333|33344|4/55555 疲労P:8 対右

体感で言うと出目4から3の球が始まってしまい、走者が出した場面ではこの凶悪過ぎる能力が更に強化される。

その他の指標でも村紗の異次元の強さを評価できる数値が出ている。
メジャーなどでは公式記録であるWHIP(1イニングあたりの走者を出す割合)ではWHIP:0.67
メジャー記録である0.74を超えてる。3イニングに平均2人。1試合完投した場合に出す走者は平均6人となる。
これでは失点しないのも頷ける。

更にWHIPの世界記録保持者である。ペドロ・マルティネスと比較すると
ペドロ 217回 四球32個 四球率1.326
ムラサ 153回 四球34個 四球率2.000

村紗の四球率(1試合平均)2.000個もかなり上位の成績だが、世界記録水準ではやや劣る
しかしWHIPの記録を更新したのだ。当然四球率でないのであれば、更新した理由は被打率である。

ペドロ 217回 128被安打 被打率.167
村紗 153回 68被安打 被打率.1325

被打率.167 もかなり驚異的な数字だが被打率.1325はもう異次元の世界と言って良いだろう。

投球内容をまとめると、1試合9イニング完投して平均4安打と2個の四球を出すのが村紗という選手の特徴だろう
確かにこれでは点数所かチャンスを作るのも難しい。

更に!併殺も13回記録している。折角貴重なランナーを出してもあのシンカーで走者がなくなってしまうのだ
セイバー系指標になるがLOB%という指標がある。
これは走者がホームイン出来るおよその確率である。ソロ本塁打でしか失点しなければ100%のままである。

この指標では96.6%という驚愕な数値が出ている。1試合6人の走者しか出ないのに
20人に1人もホームイン出来ないのであれば、村紗から「タイムリーを打つのは無謀」と言われても仕方ない。

唯一の攻略ポイントは被本塁打7本というくらいだろう。再カード化みてもわかるように
自責12点のうち7本が本塁打な訳だから、走者が出る前にソロホームランが唯一の点数の取り所だろうか?

19登板のうち唯一勝ちが付かなかった試合では、味方のエラーから失点したのが影響を受けている。
奪三振率は高くないので相手の守備に期待するのも1つの作戦かも知れない。(しかし天地人には超絶守備の咲夜さんがいるが)

また19試合で18勝したのも援護点に恵まれてたのも一因だろう。
154回の攻撃回数で136点の援護点。援護率に換算すると7.85点になる。

平均8点近く取って来る相手に、防御率0.71の選手が襲い掛かって来るのだから
18勝0負の成績を収めてもおかしくはないだろう。

記録づくめのシーズンとなった訳だが、その要因となった1つに
史上最強の投手が誕生してしまった事だろう。

恐らく2度は現れない快挙だと思うが、この快挙を静かに祝福したいと思う。

次章へ続く