ある釣り雑誌に、こんなことが書いてあった。
「幻の魚」と言われるイシダイ釣りは、釣れないことが前提の釣りである。
4年に1匹釣れれば上等!という意味で、「オリンピックの魚」と言う人もいる。
生粋のイシダイ師は、釣れないからといって針のサイズを落としたりはしない。
狙いはあくまでも、いつ鰍ゥるともしれないモンスター級のイシダイだからだ、と。
なるほどなあ・・・
一生に一度の出会いのために、来る日も来る日も、ひたすら本命のアタリを待つ。
他人と釣果を競うことなど、もはや無意味なのだろう。
そこにあるのは頑ななまでのこだわりと、時を経ても変わることのない明確な「価値観」だ。
一方、近年の情報通信手段の発達により、新しい釣りのスタイルも生まれている。
ネットを介して形成される「集合知」=リアルタイムの釣況情報をフル活用して各地をとび回り、「今釣れている魚を釣れている場所で釣る」釣り人が増えているという。
そのこと自体、私は決して否定的に捉えてはいないし、釣行機会の限られる週末アングラーにとってはきわめて合理的で的を得たスタイルであると思う。
私自身、各種情報は有り難く利用させてもらっている。
しかし、私は先に述べたイシダイ師のような釣り人にも、深い共感とともに一種の憧れのようなものを覚える。
「釣れる魚」を人の真似して釣るのではなく、あくまでも自分の「釣りたい魚」を、自分自身が「これだ」と信じる方法で狙う。
ドンキホーテと言われたっていいじゃないか。
それで見事結果が出せた時の喜びは、きっと何物にも代え難いものになるはずだ。
少し前置きが長くなってしまったが、要するに何を言いたいかといえば・・・・
本日、泳がせヒラヒラは不発でした!
それだけかい!(怒)
はい、それだけです(汗)
面唐ュさいオヤジですんません。
ちなみに、ウツボとアジは相変わらず好調。
小アジは最終的に全部リリース(もしくは殉職)し、23~26cmの良型のみ5匹キープした。
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うねうね
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本日の最大魚
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見てはいけません
再び釣りのスタイルの話に戻る。
私の釣りのバイブルでもある「釣りキチ三平」に、「小さなビッグゲーム」という話がある。
アメリカから一人の釣り人(たしかジャックさんだっけ?)が三平の村にやってきて、日本ならではの「ビッグゲーム」をしたいと申し出る。
彼は世界各地を回って大物を釣り歩く、腕利きのアングラーなのだ。
そんな彼に三平が手ほどきしたのは、なんと「タナゴ」釣り。
最初は面食らっていたジャックも、次第に繊細なタナゴ釣りの奥深さに魅了されてゆき、最後には、(ネタばれ自粛)・・・というお話。
釣りの面白さは、大物狙いばかりではない。
繊細な仕鰍ッで小魚を狙う釣りもまた楽しく、そして案外難しい。
魚のサイズに合った仕鰍ッ、餌付け、誘い、合わせ、etc.・・・・
釣りの基本は、魚の大きさを問わない。
小魚だからといってなめてかかると、手痛いしっぺ返しをくらう。
さて、この前口上で今度は何が言いたいかといえば(笑)・・・
外房の稚アユ、釣れてます♪
面唐ュさいオヤジですんません(爆)。
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たくさん釣れた
mobaraさん、Bサーフさん、門番さん、rickeyさん、お疲れ様でした。
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小さくても立派にアユの顔
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おススメ仕鰍ッ
というわけで、春の大本命魚「稚アユ」と良型アジをお土産に帰宅。
稚アユは玉葱のスライスと一緒にかき揚げ。アジは刺身となめろうでいただいたが、やはり自分で釣った魚の味は格別♪
ついつい晩酌も進んでしまった(笑)。
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御宿の地酒「岩の井」で乾杯!
そして、久しぶりのアジ料理に家族からこんな一言が。
「パパ、最近ずっと釣れない釣れないってぼやいてたけど、今日はたくさん釣れたね♪」
「うん、今日はよく釣れたよ。いつもこのくらい釣れるといいんだけどね♪」
・・・・・・・え?
違う違う、そうじゃない!(汗)
釣りたかったのはヒラメなのだ。
あやうく納得するところだった。
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鈴木雅之「Martini Ⅱ」
「違う、そうじゃない」は、「渋谷で5時」のカップリング曲。