アイフォン6の発売日で騒然とする街を横目で眺めながら・・・
私の関心事は、もっぱら今夜の海況情報だった。
予報によれば、房総一帯、北東微風の凪。
絶好の夜磯日和。
夜半過ぎに満潮を迎え、朝マズメに向けてどんどん下げていくという。
前回釣行時には、夜半過ぎの干潮から潮が上げてくるパターンだったが、今回はその逆だ。
必然的に釣り方も変わってくるのだろうが、経験値の少ない私にはいまだに分からない事ばかり。
四の五の考えたところで仕方がない。
まずは現場百回。
理屈なんてものは、きっと後からついてくる。
溜まった仕事をなんとか片付けて帰宅し、フカセタックル一式を大急ぎで用意。
南房に向けて車を走らせた。
黄色い餌屋さんでコマセと付けエサを仕入れ、現場到着は午前2時。
前回のャCントは満潮時には入ることができないので、今回は別の磯だ。
背負子を担ぎ、腰下までジャブリながら前に出て、大岩に上陸する。
右も左も、見渡す限り誰も居ない。
気分爽快。
夜磯はこうでなくっちゃ（笑）。
さっそく道具の準備をして、釣り開始。
ラインは、道糸・ハリスともに５号。
針はグレ１２号。
付けエサはオキアミ３L。
狙うのは、「星魚」。
Lutjanus Stellatus.
学名に星＝stellaの文字を冠し、ここ数年、私が最も釣りたいと切望してきた魚である。
なかなか出会うことのできない魚だということは承知しているので、今回も、来シーズンに向けたデータ蓄積ができれば御の字と思っていた。
潮は足元からゆっくりと沖に向かって流れている。
コマセを効かせ、釣り始めてから20～30分ほど経ったところで、本日最初のアタリ。
ウキがゆらゆらと沈み、沖に向かってスーッと走り出した。
軽くアワセを入れてやると、それなりの重量感。
この引きは何だろう・・・・・
あれ？
あれれれ？
あっさりと釣れてしまった星魚。
美しい魚体に、しばし見とれる私。
ようやく出逢うことができた憧れの魚。
嬉しさがしみじみとこみあげてくる。
でも、サイズは聞かないで（笑）。
大事な魚をスカリで活かし、その後も「あわよくばサイズアップ」を狙って釣りを継続。
しかし、釣れるのはお外道様ばかり。
黒い魚は口太ボラ。丸くてもボラ。なるべく魚体に触れないようにしてリリース。ごめんね。
おなかの白い出世魚。君の名前も付けてあげよう。フグだ銀フグさようなら。
茶色い魚はアイゴモドキ。少し迷ったけれどリリース。
結局、二匹目の星魚が現れることはなかった。
朝になり、隣の磯に底物師が入ってきたところで撤収。
スカリの中には小さな魚が一匹しか入っていないけれど、この魚には、私がこの数年間、夜磯で撒いてきたコマセの量に相当する重さがある（笑）。
次の課題は、「再現性」かな。
今回の釣行で、いくつかのヒントも得た。
今後の展開をあれこれイメージしながら、ベタ凪の南房磯を後にした。
＜本日のタックル＞
ロッド：がま磯アテンダーⅡ２５≠T０
リール：BBXレマーレP５０００DHG
ライン：ナイロン５号＋フロロハリス５号
ウキ・オモリ：円錐電気ウキ３B、ガン玉３B
針：がまかつ「グレ」１２号
◇◇◇◇◇
その後は、帰宅がてら外房河川に寄り道してハゼ調査。
先週の川はトライアスロン大会で釣りができないので、大きな川へ。
河口脇のラグーンで好調に釣れているという話は聞いていたが、そこはひねくれ者の私。
「だったら本流はどうよ？」と、誰も居ない護岸で竿を出してみる。
小さいね。
リリース。
この子も小さい。
リリース。
ハゼは居るが、サイズが小さく、魚影もあまり濃くはない。
５匹程釣ってみたが、サイズアップは望めないと判断して終了した。
◇◇◇◇◇
帰宅後は、念願の星魚の調理。
綺麗な白身は癖がなく、獅ﾝもしっかりあって、確かに美味しい魚である。
大型になるととんでもなく脂が乗るという噂も聞くが、その検証は今後の宿題ということで。
残ったアラは味噌汁用にとっておいた。
今夜は、星魚が釣れたら開けようと思っていたこのお酒で乾杯♪
予報によれば、来週末は台風の通過で荒れ模様らしい。
この続きは来年だ。
楽しみがまた一つ増えてしまった。
本当、釣りって面白いね（笑）。
Special Thanks To MASAYAさん＆豚さん！
