さて、週末です。
低気圧通過による荒れ予報のためいったん出漁を諦めていたのですが、思ったよりも早く凪いできたので、急遽スクランブルすることにしました。
資料引用元：Windy
前日（土曜日）のシケは南西風ではなく東風によるものなので、外房の水温はそれほど下がっていないはず。
むしろ程よい濁りが入り、薄曇りのローライトコンディションで魚の活性は高いかも・・・
そんな事を考えながら、いつもの大原漁港、松鶴丸さんに乗り込みました。
狙いはもちろんヒラマサです。
予想通りかなり沖の方まで薄い濁りが広がっていますが、高い波やウネリはありません。
空は薄曇りで、風も穏やかです。
いいですねえ。
X-Dayになる予感がします。
1箇所目のポイントは、水深15m前後の浅い根周り。
産卵行動に入った大型のヒラマサが集まる地形と言われています。
魚探には表層とボトム付近にベイト反応。
まずはトップウォータープラグのキャスティングで船の周りを回遊している大型がいないかチェックしますが、私にも、他のアングラーのルアーにもそれらしき反応はありません。
まあ、そんなに簡単に釣れたら誰も苦労はしないので、こんなものです。
そうこうするうち、ボトム付近に大型魚の魚影が映り始めました。
魚種は定かでありませんが、ヒラマサの可能性があります。
さっそくジギングタックルに持ち替えて、ボトムから中層にかけてネチネチと探ってみますが、やはり反応なし。
魚種が違うのか。
それとも私の誘いが下手で捕食スイッチが入らないだけなのか・・・
悶々としながら前半戦を折り返しました。
移動中のもぐもぐタイムは「甘味大判屋」さんの大判焼き♪
後半戦はポイントを変えて沖に出ます。
黒潮がいすみ沖に急接近していて、水深45mラインにはっきりとした潮目が出来ていました。
潮目を越えると海の色は透明感のある深い紺色に変わり、「黒潮」の名前の由来がよく分かります。
資料引用元：Windy
黒潮の中は想像以上の急流。
しかもこの日は表層とボトムの流れの速さが大きく違う二枚潮。
ラインが出ていく方向とジグが落ちる方向が全然違います。
沈みの早いジグを使ってなんとかボトムを取りましたが、かなり難しい釣りでした。
魚影反応は広い範囲に出ていましたが、ここでも本命の反応はなく早々に移動。
周りではシイラやメジマグロ（要リリース）が上がっていました。
黒潮域はもうすっかり夏の海です。
ラストは再び浅い根回り。
ラストは再び浅い根回り。
最初のポイントからは少し離れたところです。
見覚えのある遊漁船が集まっていたので、何かいい情報があったのかもしれません。
中層に出ていた魚影反応を狙い撃ってボウズ逃れのイナダをキャッチしたものの・・・
小さいのでリリース
こんな釣りをしている場合じゃありません。
私が釣りたいのはこれじゃない。
キャスティングタックルに持ち替えて表層を広範囲に探ってみましたが・・・
限りなく坊主に近い惨敗。
顔を洗って出直します。
沖上がり後に知った話ですが、この日、最後に入ったエリアでは大型ヒラマサのスーパーボイルが炸裂していたそうです。
X-Dayの予感は当たっていました。
20kgクラスも何本か上がった模様。
私達が到着したときには既に静かな海でしたが・・・
チャンスタイムにその場に居ることができるかどうかは運次第。
釣れているときにタイミング良く出撃しようとしても、それは土台無理な話。
一日違えば状況はガラリと変わる。
結局のところ、「夢の一尾」を獲るためには根気よく辛抱強く通い続けるしかない。
今更ながらそう思わされた一日でした。
もうひとつ。
今回は、魚探の情報に振り回され過ぎました。
雰囲気はトップに出そうな感じだったので、自分の勘を信じて投げ続けていれば、もしかするとチャンスはあったのかもしれません。
ご存知の通り、探見丸子機の画面に映るのは、船の真下の海中の情報。
船の周りの表層を泳いでいる魚がいても映りません。
次回は魚探を使わず釣ってみようかと思います。
