ポエム
「２つのねえ」
・同じねえでも
わからねえ
ぶっきらぼうに
返事が返ってくる
正反対に
ねえ
可愛く呼ばれる
まったく印象が違う
作家 中谷美咲
創作落語
「赤はいちご色」
・いちご色に
ついて一席
いちごは赤
そう決まっていると
誰もが思っているからです
もしも
いちごが黄色なら
食べるもんかと
言うに違いありません
一番は何を
食べたくないか
食べたいかです
それだけのお話
いーとなんて考えなくて
いいんですよ
いちごは赤
パクッムシャ
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
ポエム
「うまいは白ごはんは」
・ふっくらした
白い立った米つぶ
知らなかった
そのうまさを
炊き込みご飯もうまい
けれど
ごはんの味じゃないよな
素材の味じゃないか
白いごはんは
それだけで何もなくても
うまいと思えるんだ
心に米だとわかるから
作家 中谷美咲
創作落語
「めんどくさい人」
・世の中には
めんどくさい人が
いるもんでございます
そんな一席
うるさいよ
うるさいよ
やかましい
やかましい
なんだよ
なんだよ
ちょっと待った
どうして
人の言ったこと
そんなに
くり返すんだ
人のつきあいを
大事にしていますから
お後がよろしいようで
創作落語しらん亭咲
面白講釈
「なんでも"お"
つける人」
・時は元録
今は令和六年
"お"の話
"お"付けたら
丁寧かと
思えば
大間違いだ
わかってない
人間野郎に
ちょっと
説明だ
おトイレ
これは
大間違いだ
外国語と
カタカナは
"お"付けるな
おまんじゅう
これに
"お"を付けたら
おおまんじゅう
なんだか
わからん
お着物は
丁寧語で
いいねいいね
おもしろ講釈師
中谷俊治
