140文字小説
一休さんvsお殿様
「とんち対決1」
・一休殿
今日もとんち対決
負けんからな
問題だぞ
村をあるく
旅人の前に
何かが出た
その何かとは
答え
トラ
トラでたー
トラベラー
作家 中谷美咲
一休さんvsお殿様
「とんち対決1」
・一休殿
今日もとんち対決
負けんからな
問題だぞ
村をあるく
旅人の前に
何かが出た
その何かとは
答え
トラ
トラでたー
トラベラーは旅人
作家 中谷美咲
面白講釈
「お控えなすって」
お控えなすって
お前さんから
どうして
そんなことば
言われないと
ならないのか
教えてくれ
それじゃ
ご希望どおり
帰ってやるよ
じゃあな
あばよ
どうして帰るんだよ
お前さんが
そう言っただろう
控えろと言うなら
自分の言った事ぐらい
メモに
控えてないのか
おもしろ講釈師
中谷俊治
創作落語
「お控えなすって」
・詩のアイデアは
夜中に
頻繁に出るんです
そんな時
アイデアが
すごく多い日は
夜中だしね
こんな武士が
出てまいります
お控えなすって
拙者
待って下さいとも
言えません
アイデアを
メモに1行
控える日々が
続きます
お後が
よろしいようで
創作落語しらん亭咲
面白講釈
「ルール」
・・時は元録
今は令和六年
ルールに
ついてのお話
どの世も決まり事は
ありまして
過去はあくまで
予想の範疇
ちがってたって
文句など無しと
言うことで
さて
わかってもらった
ところで
本題に入ることに
ルールと申しましても
江戸時代なら
御触書でしょうけれど
この現代に
そんなものは
通用しません
なにしろ
このルール
考る人もたいへん
作る人もたいへん
守る人もたいへんで
ございます
さらに加えるとすれば
守リたくない人は
もっと
たいへんでございます。
全てがたいへん
だからして
かどが
たたないように
ルールは
おもしろ講釈師
中谷俊治
