風のアルバム

些細な記憶の断片
或いは今日の雑感

意地悪ばあさん 1973年3月(小学2年)

2025-01-29 16:03:39 | 日記

 

2年2組最後のお楽しみ会

班の出し物は「意地悪ばあさん」

脚本を作った私は、意地悪ばあさん役をNさんに

お願いしました

私は意地悪ばあさんと暮らす息子夫婦の「若奥さん役」

誰もやってくれないのです、仕方ありません

しかしこのキャスティングが功を奏しました

私の家もNさんの家もおばあちゃんがいて

おばあさんの意地悪がどんなものかを肌で知っていますから

Nさんと私の掛け合いは、ただのおふざけとは違う

どこかリアリティのあるコメディに仕上がったようでした

というのも本番は親御さんたちも観ている前で演ったのですが

大人たちになかなかの評判だったのです

 

ちなみに私の祖母とNさんの祖母は茶飲み友達でありました

 

 

 

 

 

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冬景色 (17 years old )

2025-01-28 17:18:59 | 日記

 

冬場の練習に「坂ダッシュ」がありました

学校からすぐの場所に田んぼと神社があり

そこの地形を利用してダッシュを何本も何本も

しました ダッシュとダッシュの間は止まらずに

ジョギングでつなげます

有酸素運動能力を向上させるためのきつい練習でしたが、

水のない水田と鳥居に登って行く林の中の坂道が枯れ色に

染まった冬ざれた風景の中を走るのが、私は好きでした

 

 

 

 

 

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つんつんつぼみ 9 years old

2025-01-26 20:43:50 | 日記

 

歌のテストがありました

ふたりで歌う「つんつんつぼみ」

私は仲良しのタクミ君と組みました

🎵 つんつんつぼみ つんつんつぼみ

つんつんつぼみが なーらんだー 🎵

教室から小さな笑いが起こりました

タクミ君が緊張から私の背中をギュッと

つかんだせいで 服がはだけたままの歌唱に

なったのでした

 

 

 

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ハヤテのように (14〜15 years old )

2025-01-25 09:38:41 | 日記

 

帰りのホームルームが終わる

「起立!」

ガタガタガタ(生徒が椅子から立ち上がる音)

「礼!」

ピュー(Hさんが教室から出て行く音)

 

Hさんはいつもあっという間に教室からいなくなり

帰宅の途につくのでした

放課後の滞在時間は1秒

休み時間も昼食もひとり

クラス替えのない中2と中3、2年間同じクラスにいて

Hさんは最大の謎でした

 

 

 

 

 

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静寂 

2025-01-24 08:00:09 | 日記

 

18才まで陸上競技を本気でやっていました

中長距離が専門種目でした

シーズン中は競技場トラック、冬場はロードレースが

主戦場となりました

それなりの研鑚は積んでいたので

小さな大会では先頭に立つこともありました

先頭にはいつも特別の静けさがありました

沿道にはまばらに見物人がいたり、係員がいたりして

様々な物音はしていたはずなのに

先頭を走っている時、私には風を切って行く音と

限界に向かう自身の荒い呼吸だけが、シーンとした

空気の中で聴こえるのでした

 

その時の感触が今も体内に残っています

実際に味わうのはもう無理であるその感触を胸に

今週末11.2kmのレース、走ってきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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