〜1970年代のできごと〜
何年も何年もかけて父の手が造った庭には
ユキヤナギの小道がありました
手入れの行き届いた庭、と言うより
自然の発育に任せた庭、と言える父の庭でしたから
ユキヤナギも剪定されずに伸び伸びと育って
春、白い花を滝のように咲かせるのでした
子ども時代
私の春は桜ではなく、庭のユキヤナギでした
〜1970年代のできごと〜
何年も何年もかけて父の手が造った庭には
ユキヤナギの小道がありました
手入れの行き届いた庭、と言うより
自然の発育に任せた庭、と言える父の庭でしたから
ユキヤナギも剪定されずに伸び伸びと育って
春、白い花を滝のように咲かせるのでした
子ども時代
私の春は桜ではなく、庭のユキヤナギでした
〜1975年前後のできごと〜
「いつ」「どこで」だったのか
特に「いつ」に確信が持てないのですが
長兄が買ってきた民芸品のくじらの印象だけが
強く残っています
子供心にそのフォルムと表情の迫力に驚きました
今、その時の印象記憶を絵に描いてみると
あの時のくじらとは似ても似つかぬ
ヘンテコくじらになってしまい、苦笑しています
くじらの周辺記憶に生息する、強烈な人物が
絵に出てしまったのです
それはそれで面白いのでそのままにしました
〜1975年春(13才)のできごと〜
中学の年中行事、写生会が終わろうとしていました
片付けを始めた私は帽子が無いことに気がつきました
集合時間がせまっていましたが 公園を探し回りました
しかしどうしても見つかりません
時間が過ぎてしまいました
あきらめて集合場所に行くと 14クラスのうち
私のクラスだけが 取り残されてポツンといるのでした
私が時間に遅れたせいです
先生は怒り心頭で言いました
「皆に謝りなさい!」
「……どうもすみませんでした」
帽子は結局 何日たっても見つかりませんでした
〜1990年代後半(30代後半)のできごと〜
その日私は相当疲れていました
中央線の東京行きに乗ると 空席を見つけて腰かけ
すぐに眠ってしまいました たぶん泥のように…
そしてー、
目を開けたとき電車は四ツ谷駅に停車していました
(御茶ノ水、神田、東京、あと3つ…)
「発車のドアが閉まりま〜す!」プシュー
ドアが閉まり電車が動き出しました
は?……えっと…………はー?!
私は何がなんだかわからないのでした
電車が新宿に向かって動き出しているのです
しばらく私は、はた目でもわかるくらい
呆然としていたのではないでしょうか
ことの次第を理解するまでちょっと時間を要しました
端的に言えば寝過ごしたのです
終点の東京駅に着いてもぐっすり眠っていたのです
折り返して神田、御茶ノ水、そして四ツ谷でやっと
目が覚めたのです
はー呆れた
〜1974年のできごと〜
図画工作でモビールを作りました
赤とピンクの色画用紙を使った覚えがあります
同じ時期、2畳の自室になぜか「オリバー君」の
切り抜き写真を貼った覚えもあります