風のアルバム

些細な記憶の断片
或いは今日の雑感

マイ レヴォリューション

2025-03-20 18:37:19 | 日記

 

〜1986年頃のできごと〜

アトリエには色々な職業の大人たちが

絵を描きに来ました

床屋さん、魚屋さん、デザイナー、会社員、

美術教師、歯科大学の学生、医局員、元バレリーナ、

ボクサーを息子に持つお母さん………

 

ある日魚屋さんが なぜか花に顔のある油絵を

描きあげました

普通に静物画を描いていた普段の魚屋さんの絵は、

決して上手とは言えませんが、素朴な魚屋さんの

人柄が自然に込められていて、私は隠れファンでした

しかしこの日の魚屋さんの絵には無理がありました

何があったのでしょう

 

こういう時の先生の対応には倣らうものがありました

決して否定はせず、思い切った表現を嘘のない言葉で

労ったのです

 

その後魚屋さんがどうしたのか、記憶には残っていません

 

 

 

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線の練習

2025-03-19 16:46:29 | 日記

 

〜1985年23才のできごと〜

前年から、ある画家のアトリエに通い始めたのですが

最初の2年間ほどは木炭デッサンや鉛筆デッサンなど

基礎をやらされました

それが嫌で嫌で、苦手で苦手で、たまりませんでした

そのさいたるものは「線の練習」でした

B2のケント紙に鉛筆でひたすら線を描いてゆくのです

ずっとやっているとお経を読んでいるお坊さんになった

気分になるのでした

 

 

 

 

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夜中のお汁粉

2025-03-18 00:14:21 | 日記

 

〜2016年過ぎ、伯母100才過ぎのできごと〜

今夜は早く床に就きすぎて、10時に起きてしまいました

そこから眠れなくて、先ほどたい焼きを食べていたら

思い出したこと

 

伯母は100才を過ぎた頃から、ごくたまにですが

食事を受けつけない日がありました

わがままを全く言わない人なので、本当に食べることが

できないのだとわかりました

そんな夜はお汁粉を作りました 

できあがるのは夜中です

伯母に声をかけると「そうね、食べてみようかしらね」と

大抵は言ってくれました

それが満月の晩だったことがあります

障子を開け、お月見をしながら2人でお汁粉をすすりました

104才と4ヶ月で亡くなるまで何度かあった夜中のお汁粉、

私を幸福な気持ちにしてくれる美しい思い出です

 

 

 

 

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95点

2025-03-16 23:35:46 | 日記

 

〜1969年〜1975年のできごと〜

給食で使われていたアルミ食器は銀色でしたが

ひとクラスに2、3枚金色の物が混ざっていました

たまーに金色の食器に当たることがあるわけですが

そんな時は天にも昇る気持ちがしました 

例えて言うと

テストでまぐれの95点を取った時みたいな気持ち

 

 

 

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ジョージ ウィンストン

2025-03-16 00:20:04 | 日記

 

〜1992年頃〜

夕方の天気予報で流れてくるピアノ曲が

何年も前からずっと気になっていたのですが、

それがこの年に誰の何という曲かがわかりました

ジョージ・ウィンストンのアルバム、AUTUMN の中の

「Longing/Love 」でした

 

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