風のアルバム

些細な記憶の断片
或いは今日の雑感

雪が咲く

2025-04-07 07:38:27 | 日記

 

〜1970年代のできごと〜

何年も何年もかけて父の手が造った庭には

ユキヤナギの小道がありました

手入れの行き届いた庭、と言うより

自然の発育に任せた庭、と言える父の庭でしたから

ユキヤナギも剪定されずに伸び伸びと育って

春、白い花を滝のように咲かせるのでした

子ども時代

私の春は桜ではなく、庭のユキヤナギでした

 

 

 

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くじら

2025-04-06 11:35:50 | 日記

 

〜1975年前後のできごと〜

「いつ」「どこで」だったのか

特に「いつ」に確信が持てないのですが

長兄が買ってきた民芸品のくじらの印象だけが

強く残っています

子供心にそのフォルムと表情の迫力に驚きました 

 

今、その時の印象記憶を絵に描いてみると

あの時のくじらとは似ても似つかぬ

ヘンテコくじらになってしまい、苦笑しています

くじらの周辺記憶に生息する、強烈な人物が

絵に出てしまったのです

それはそれで面白いのでそのままにしました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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写生会

2025-04-05 23:17:21 | 日記

 

〜1975年春(13才)のできごと〜

中学の年中行事、写生会が終わろうとしていました

片付けを始めた私は帽子が無いことに気がつきました

集合時間がせまっていましたが 公園を探し回りました

しかしどうしても見つかりません

時間が過ぎてしまいました

あきらめて集合場所に行くと 14クラスのうち

私のクラスだけが 取り残されてポツンといるのでした

私が時間に遅れたせいです

先生は怒り心頭で言いました

「皆に謝りなさい!」

「……どうもすみませんでした」

 

帽子は結局 何日たっても見つかりませんでした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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逆行

2025-04-04 14:34:21 | 日記

 

〜1990年代後半(30代後半)のできごと〜

その日私は相当疲れていました

中央線の東京行きに乗ると 空席を見つけて腰かけ

すぐに眠ってしまいました たぶん泥のように…

そしてー、

目を開けたとき電車は四ツ谷駅に停車していました

(御茶ノ水、神田、東京、あと3つ…)

「発車のドアが閉まりま〜す!」プシュー

ドアが閉まり電車が動き出しました

は?……えっと…………はー?!

私は何がなんだかわからないのでした

電車が新宿に向かって動き出しているのです

しばらく私は、はた目でもわかるくらい

呆然としていたのではないでしょうか

ことの次第を理解するまでちょっと時間を要しました

端的に言えば寝過ごしたのです

終点の東京駅に着いてもぐっすり眠っていたのです

折り返して神田、御茶ノ水、そして四ツ谷でやっと

目が覚めたのです

はー呆れた

 

 

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赤とピンクとオリバー君

2025-04-03 16:35:04 | 日記

 

〜1974年のできごと〜

図画工作でモビールを作りました

赤とピンクの色画用紙を使った覚えがあります

同じ時期、2畳の自室になぜか「オリバー君」の

切り抜き写真を貼った覚えもあります

 

 

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