〜1972年 小4のできごと〜
図画工作の時間、お面作りをしました
顔の半分が青、半分が黄色のお面を
先生はほめました
〜1979年11月 高2のできごと〜
素晴らしい秋晴れの一時限目、
いつも笑顔を絶やさない、ぼくとつな英語の先生が
授業始めに言いました
「今朝はきれいに晴れて気持ちのいい青空です
ところで皆さんは“本当に澄んだ空”を見たことが
ありますか?」
生徒の間から応答があったのかどうか、は記憶に
残っていません
ただ私には、はっきり答えることができない
インパクトのある問いかけとして記憶に残っているのです
それは今もまだ答えられないまま、なのであります
澄んだ空なら見たことはあるけれど
「本当に」澄んだ空となると 果たして
私は見たことがあるのだろうか?
もしかしたら私自身が「本当に澄んだ人」に
ならない限りそれは無理なのではないか
もしかしたらー
あの時英語の先生はそれが言いたかったのかもしれません
「あなた達は本当に澄んだ人になったことがありますか?」と
〜2013年頃 春先のできごと〜
近所のパン屋さんで買い物を済ませ帰宅すると
玄関先のポーチに母がペタンとお尻をついて
日なたぼっこをしていました
私もぺたんと座り 袋から買って来たパンを出して
2人並んで食べました
これは本当にいい思い出であります
この3年後、優しい母は最後の最後まで優しく天寿を終えて
旅立って行きました
93才でした
〜1979年5月頃 16才のできごと〜
小学校からの友人宅にお邪魔しますと
友人は「とうとう買ってしまった!」と言って
1枚のシングルレコードを聴かせてくれました
ジュディオングの「魅せられて」でした
曲はインパクトのある前奏で始まり
有名なサビ🎵wind is blowing from the Agean ~
おんなは恋~🎵
で、弦楽器の音色が印象的な間奏に入ります すると
「ここ、ここがいいんだよなー」と友人
私はハッとしました
この展開、何年か前にもあった…!
それは友人がピンクレディの「カルメン'77」を
買った時のことでした
トランペットの演奏パートに来ると友人はこう言ったのです
「ここ、ここがいいんだよ」
〜1976年12月頃 14才のできごと〜
期末試験の1時間目が始まりました
しんとした中に鉛筆を走らせる音だけが
周囲から時々聞こえてきます
私は机から少し顔を上げ 教室の窓から見える空を
ほんの数秒見やると またテスト用紙に向かいましたが
頭の中では昨夜観た「大草原の小さな家」の景色が浮かび
子門真人の歌声が流れてくるのでした
この時のテスト、できた記憶がありません