母89才 1回目の骨折 右大腿骨頸部
運ばれた病室は ベットがぎゅーぎゅーに並ぶ
大部屋でした
飛び交う外国語 汚物の匂い 奇声…
大袈裟に言えば映画で観た野戦病院のようでした
救急車に酔った母は吐いて吐いて苦しそうでしたが
一晩明けると吐き気も治まり落ち着いてきました
そしてこう言ったのでした
「にぎやかでいいねぇ 昔の我が家みたい ここ気にいったわ」
母は5人の子供たちが手元を離れてゆく以前の
ぎゅーぎゅーで寝ていた時代を本当に愛していました
おかげで私は幸福な子供時代を過ごせたのでした