夏休みの朝
グラジオラスが咲きました
別の日 ダリアが咲いているのを見つけました
鬱蒼と草木の茂る庭に1本ずつ
距離を置いてひっそりと優雅に咲くふたつの花
2人の貴婦人
夏休みの朝
グラジオラスが咲きました
別の日 ダリアが咲いているのを見つけました
鬱蒼と草木の茂る庭に1本ずつ
距離を置いてひっそりと優雅に咲くふたつの花
2人の貴婦人
林間学校でのこと
食事もお風呂も終わり学年全員が大広間に集まりました
そこでクラスごとの出し物をしたのですが
最後に先生のアドリブでリクエストコーナーなるものが
始まったのです
お決まりのシ〜ン…
いやーな予感がしました
サッと手を挙げたまゆげ君(仮名)
「しろ君に山本リンダをやってもらいたいです!」
げっ予感的中!!
以前にクラスのお楽しみ会でやったのを
ここでもう一回やって!というわけです
私は学年全員を前に「どうにもとまらない」を
振り付きで歌いました お腹まで出して
日曜日のお昼時
空き地で遊ぶ2人の小さな子供は
よそのお宅を訪ねてご相伴にあずかるのでした
どうやらそのお宅は友だちの遠縁の親戚か何かのようで
私は友達に連れられて日曜日のお昼を何度かお世話になりました
そこの日曜日のお昼は決まっていて
ミルクコーヒー(初めての味 美味しかった)と
トーストと卵と山盛りの千切りキャベツでした
今思うと喫茶店のモーニングサービスに倣ったのか
偶然なのか…
毎回そうなのですが
友だちとそのお宅の兄弟たちは大らかに食べたいように食べ
さっさと表に遊びに行ってしまいます
それができない私は彼らの食べ散らかしたお皿を横目に
目の前の千切りキャベツの山を必死で食べ続けました
そこのお母さんお父さんお婆さんは
私が食べ切るまでニコニコ見守ってくれるのでした
夏休みも終わりに近づいたある日
クラスメートのまっすぐ君(今思いついた仮名です)と一緒に
我が家で宿題の追い込みをしていました
中学に入り同じクラスになったまっすぐ君となぜかウマが合い
教室内でも教室外でも定期試験前に一緒に勉強したりして
仲良くさせてもらっていました
まっすぐ君は真面目なのでそんなことはなかったのですが
怠けの私は宿題が山のように溜まっていましたから
まっすぐ君のまっすぐエナジーにあやかって猛ダッシュ
夕方には山は丘の高さまで低くなっていました
そんな時です
新聞配達のバイクの音が聞こえ
郵便受けの「カタン」という音がして突然響き渡ったのは
ごくろうさまっす!!!
の声でした
野球で鍛えたまっすぐ君のよく通る声は
まるで家の柱を揺らすような声量でした
まっすぐ君はこの1ヶ月余後の10月に生徒会長に立候補し
見事な演説で2年生立候補者を圧倒して
学校始まって以来の1年生生徒会長に就任しました