平常時の見た目だけは正常の顔つきに戻りましたが、「いー」という口の形はまだ左側に引っ張ることができず、口の右側がつり上がってしまいます。同じく「あー」の口も右側に片寄ります。かろうじて「うー」だけは比較的正常に近い形が作れます。当然笑った顔は右側に大きく引っ張られ不自然な表情なので、人に会う時のマスク装着は必要です。また笑うと右顔面だけが動き、正常なはずの右顔面の方が引きつったような感覚になるので、笑う時は左顔面を手で引っ張って強制的に左顔面に笑顔を作るようにすると左右のバランスが取れてとても楽になります。ぶくぶくうがいでは、まだ口の左から水が漏れます。
聴覚は大分正常に戻ってきましたが、顔面麻痺の症状のひとつとして麻痺側の聴覚が過敏になります。これは鼓膜の振動を脳に伝える小骨の動きを制御する神経も破壊されるためです。大分回復が進んだ今は日常生活音レベルなら全く問題ありませんが、突発的な大きな音に対しては制御不能となり頭をハンマーで殴られたような「ズキーンッ!」という衝撃を受けます。聴覚過敏になっているせいで小さな音が非常によく聞き取れるようで、テレビの音量なども通常の半分位の音量で十分です。
目は健常時よりも疲れやすいです。特に麻痺側の左目は疲れやすく、コンピューターの画面を見ているとすぐに疲れてしまい焦点がぼやけてきます。あまり長時間画面を見続けないように気をつけないといけません。また目が疲れないようにいろいろ対策もとっています。その対策方法についてはまた後日紹介したいと思います。
唇だけでのバズィングもわずかながら少し出来るようになりました。マウスピースを当てたバズィングなら5度音程幅までコントロール出来るようになりました。ただし音質は非常に悪く、おそらく楽器で鳴らすと不快な雑音でしかないと思うので、バズィングでもっと綺麗な音が出せるようになってから楽器でのリハビリを始めたいと思います。ですが、演奏復帰まではまだまだ長い道のりになりそうです。
今日のお仕事はマスタリングを1曲、ミックスを1曲。また新たにマスタリングの依頼が6曲とアレンジ~レコーディング~ミックス・マスタリング~マスターCD作成までの楽曲制作の打診があり料金の見積もりを作成。
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