でも僕自身が管楽器奏者なので、ソフト音源の方が人間の演奏よりもより素晴らしく音楽的な表現を出来てしまう場合もあるという事については、非常に考えてしまう部分もあるのですが、やはり予算の限られた商業音楽の制作ものに限っては、出来るだけ安く短時間でしかも素晴らしい演奏をしてくれる方を選択するのは当然でしょう。この事からもわかるように録音を中心として活動している演奏家(つまりスタジオミュージシャン)は、人間でなければ表現不可能な演奏技術と表現力により一層磨きをかける事、もっと言えば、自分でしか出せない音、音楽を表現する事をもっともっと意識していかなければいけませんね。クライアントさんから「あなたの演奏でなければダメだ」と思ってもらえるような演奏家になりたいものです。
僕自身クライアントさんから録音の演奏依頼を受ける演奏家であると同時に、時にはクライアントとして演奏家を雇う立場でもあるので、雇う側、雇われる側両方の心情がとてもよくわかります。クライアントとしては、やはりこれだけ素晴らしいソフト音源が非常に安価で入手出来る時代になると、わざわざ高いお金を払ってまで演奏家を雇う必要もないかな、と思ってしまいます。演奏家としては非常に悲しい事ですけど、商業音楽に限って言えば、この事はある意味仕方がない流れかもしれません。
こんな時代だからこそ、自分にしか表現できない音楽を演奏しなければいけないのだ。
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