今までドラムは鍵盤を弾いて打ち込んでいましたが、鍵盤だとドラムを叩く感覚のようにはいかないので、自分のイメージどおりのタイミングで打ち込む事が難しく、結局後でコンピューター上で時間をかけて細かくタイミング、強さ等を編集する必要があったのですが、今回導入したpadKONTROLは、16個のパッドを指で叩いて打ち込む事になるので、自分の思ったとおりのタイミングと強さで入力できます。つまり打ち込みの音でも人間のグルーヴを表現しやすいという訳です。最近のドラム音源(主にコンピューター上のソフトサンプラー)は、ヘタなスタジオで生ドラムを収録するよりもはるかに良い音なので、実際巷で流通している音楽でも、これが生ドラムなのか打ち込みで作られた音なのかの判別はかなり難しくなってきています。
最近、J-POPで特に注目されている富田 恵一さんなどは、ドラムは全て打ち込みで作り上げる人なんですが、この人の手にかかれば、超一流セッションドラマー並、あるいはそれ以上に素晴らしいグルーヴを作り出してしまいます。他キーボード、ギター、ベース、ミックスまで音楽制作のほとんど全てを自分一人でやってしまう人なんですが、その完成された音楽はまさに極上の音楽作品です。音作りという点においては、富田 恵一さんは僕の最も目標とする人ですね。
さて、このpadKONTROLですが、さすがKORGらしい大胆な発想と緻密さが見事に融合した素晴らしい製品ですね。16個のパッドを叩くという機能以外に左下のパッドを指でこする事によってスネアドラムのロール奏法、フラム奏法の表現やエフェクトコントロール等もできます。また、直接機能には関係ない事ですが、しばらくパッドを叩かない状態が続くと(いわゆるスリープ状態)、写真のようにパッドが赤く光って様々な点滅パターンのイルミネーションとなります。音的には全く関係ない機能ですが、DJがクラブなどでプレイする時の演出にもなるようです。こういう遊び心もKORGらしいですね。
KORGは昔から大好きなメーカーなんですが、KORG製品はミュージシャン、クリエーターの心をくすぶる、創作意欲を触発してくれる製品が非常に多いですね。製品コンセプトの発想自体は非常に欧米的な大胆さと斬新さに溢れていながらも、製品の完成度はいかにも日本的な非常に精密な作りになっています。その辺のバランスがとても素晴らしいと思います。
しばらくこのpadKONTROLを使い倒して、更なるグルーヴの研究に没頭します。
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