Sliding Cafeマスターのブログ

汚れた音

今まで特別意識したことはないのですが、ソウル・ファンク系のホーンセクションのレコーディングの場合は、奇麗な音よりも多少汚い音、汚れた音の方が音楽にマッチします。クラシック音楽では絶対に御法度とされる最も汚い音がソウル・ファンク系音楽には必要です。音量はとにかく楽器が壊れてしまいそうな位の爆音で炸裂させ、タンギングも強烈なアタックを付けます。ライブの場合は、特に意識しなくてもファンキーなバンドサウンドの中に居ると自然とそういう吹き方になるので良いのですが、レコーディングの場合はあまり奇麗にまとまり過ぎないように気をつけた方が良いですね。多少荒々しい方がファンキーな演奏になります。間違ってもクラシカルな奇麗な演奏をしてはいけない。

ただ、ここで言う汚れた音、荒々しい演奏というのは、確固たる基礎演奏能力が備わった上での表現であり、そもそも汚い音しか出せない、正確で精度の高い演奏が出来ないプレーヤーの方が良いという意味では決してありません。基礎演奏能力の高いプレーヤーがあえて汚れた音、荒々しい演奏をするからこそファンキーな演奏になる訳ですね。このあたりは似て非なるものと言えます。ソウル・ファンク系音楽だから楽しくノリだけで演奏すれば良いというものでもない。

同じホーンセクションでもロックの場合だと、もっと正確に精度を高めた演奏が必要になります。音は「バリッ」とハードに鳴らしますが、演奏の正確さ(リズム、ピッチ)などは極めてクラシカルな演奏技術に近いものと言えますし、ある意味スクエアで機械的(機械のように正確無比)な演奏の方がロックらしいカッコよさ、スピード感が出ます。

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コメント一覧

マスター
バストロの「バリッ」と鳴った音は力強くで心地良いものですが、響きの中身が無くて、ただ単に割れているだけの音というのは、この上ない不快な音ですよねぇ。
ぷー太郎
バストロの「バリッ」っとした音も基礎演奏能力の違いで似て非なるものになりますよね

未だ修行中の身ですが「バリバリ」としか吹けなかった頃を思い出すと顔から火が出そうです・・・・
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