Sliding Cafeマスターのブログ

中国製管楽器その13(シャイアーズ)

中国製管楽器その13。今回は、なんとあのハンドメイドトロンボーンとして有名なメーカー、シャイアーズ(僕の使用楽器でもあります)の話題。米国の手作り楽器工房系メーカーの草分け的存在(そして超高級機種)のシャイアーズがなぜに中国製管楽器の話題に登場なのか?

先週、シャイアーズの日本輸入代理店、金管楽器専門店の舶来管楽器シアズ(真田貿易)の新店舗に行ったのですが、そこでシャイアーズ氏本人が技術指導をしている中国工場が作ったというトロンボーンを試奏させてもらいました。ベルの彫刻以外は本家シャイアーズとほぼ同じ造り。シャイアーズの刻印も入っていますが、日本のシャイアーズ輸入代理店の真田貿易とシャイアーズとの共同プロデュース・ブランドという事らしです。価格は本家シャイアーズに比べれば、大幅に安くて約10万円(本家シャイアーズは60万円前後)。

試奏してみた感じでは、音色自体は本家シャイアーズに近い感じですが、演奏している本人に返ってくる響きの感じが、本家に比べるといまひとつ心地良くない感じ。まだまだ改良の余地がありそうな楽器でした。ただ今回試奏した楽器が、シャイアーズ氏本人が検品していないものだったので、今後シャアーズ氏の技術指導が中国工場に徹底していけば、更にクオリティーは上がっていきそうですね。それでも、今回入荷した中国製シャイアーズは何本か売れたらしい。

いずれにしても、中国製のシャイアーズ(本家とは別ブランドですが)があるという事を知ってちょっとした驚きでした。まぁ、楽器に限らず、工業製品、コンピュータ、洋服、靴などあらゆる製品で先進国メーカーが製品企画で製造が中国などアジア諸国というのは非常に多いですからね。実は身の回りのものは「Made in China」の方が圧倒的に多かったりして。。。

いずれ何年後かには管楽器も「Made in China」が常識になるのかもしれませんね。

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