熟成中

先日から書いているオリジナル曲ですが、昨日あたりから熟成段階に入っております。つまりほったらかし。といっても、ワインやチーズなどのように熟成させたからといってそのもの自身(つまり曲)が変化するわけないのですが、作った曲を一旦自分の記憶の中から外してしばらく寝かせておくと、その間に曲に対するイメージも変わるし、客観的に判断できるゆとりも生まれます。つまり、曲が出来たての時期というのは、自分の頭の中が興奮状態でもあるので、なかなか客観的判断が出来ず、曲の善し悪し、修正すべき点などに気がつかないものです。これが、お仕事での作曲や編曲となると締め切りの関係で、そのような熟成期間はまず取れないのですが、外部的な締め切りのない自分のオリジナル曲の作曲では、できるだけ熟成期間を置いた方が良いです。

作曲に限らず、何かオリジナルな作品を創造する行為においては、自分の作った作品に対して客観的判断を下すということはとても重要です。なおかつ、その客観的判断を下すための判断基準を自分自身がしっかり持っていないといけません。そのためには超一流の世界を知る、可能なかぎり超一流のものに触れる機会を多く持つということも大切ですね。