Sliding Cafeマスターのブログ

YBL-622カスタマイズ後

少し報告が遅くなりましたが、ヤマハのバストロンボーンYBL-822Gのロータリーキャップと主管をYBL-622に装着して、約1ヶ月半経ちました。この話題は、昨年の12月14日12月21日にも投稿していますが、YBL-822GというモデルはYBL-622の後継機種とされるモデルで、言ってみればYBL-622の改良版。ロータリーキャップ、主管、ベル素材の変更の他いろいろ細かい部分が改良されています。

622の改良版という事ならば822Gに買い替えた方が良いのではないか?とも思いましたが、実際に622と822Gを吹き比べてみたところ、822Gの方がよりシンフォニックでパワフルなサウンドになっていて、確かに622よりもグレードアップされている印象を持ちましたが、622のコンパクトで小回りが利く感じも良いよなぁ~、といったところで、一概に822Gの方が機能的に優れているとも言えない感じ。そこで、どうやらロータリーキャップと主管は互換性があるようなので、山野楽器ウインドクルーで試させてもらったところ、とても良い感じだったので、822Gのパーツを注文しました。

こちらが822Gのロータリーキャップと主管を装着した622。


ちなみに、こちらがオリジナル622。


そしてロータリーキャップ。

左側が822G、右側が622。重さは822Gの方が若干軽いようです。
このロータリーキャップを交換するだけで、驚くほど吹奏感、音色、響きが変わります。

で、実際この1ヶ月半822Gのロータリーキャップと主管を装着した622を吹いてみた感想・・・「良い!!」です。
オリジナル622よりもオープンで豊かな響き。低音域はかなり深みのある重厚なサウンドです。音も割れにくい。ただし吹奏感もかなり変わるので、身体が慣れるまでには少し時間がかかりますが、このカスタマイズした622サウンドはとても気に入っています。

YBL-622ユーザーの方で、もっと重厚で豊な響きを出したいという人にはおすすめのカスタマイズです。


<追記>
オリジナル622とカスタマイズ622の具体的な吹奏感の違いは、オリジナル622は息がロータリーを通過する際の抵抗を上手く利用して低音を鳴らす感覚がありますが、カスタマイズ622ではロータリーの抵抗感が軽減されるため、息がそのまま出ていく感覚があります。オリジナル622は息が引っかかる(息を引っかけて吹く)感覚、カスタマイズ622は息がストレートに通過する感覚。なので、カスタマイズ622では楽器の抵抗感を利用して吹く事は出来ず、程よい唇の振動(つまりバズィング)と息の量、スピードを上手くコントロールしなければなりません。これら身体のコンディションをきちんとコントロール出来た状態で吹いた時はとても良いサウンドで鳴ってくれます。楽器の抵抗に頼れる分、ある意味オリジナル622の方が吹くのは楽かも。でも1度カスタマイズ622のサウンドを体感したら、もうオリジナル622のセッティングには戻れません。

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コメント一覧

マスター
佐藤弘基さん

はじめまして。
コメントいただきましてどうもありがとうございます。

822Gのロータリーキャップに替えると息がロータリーを通過する時の抵抗感が減って、スムーズに息が抜けて行くような感覚になります。元のロータリーキャップでは少し抵抗感があるので、その抵抗感を上手く利用して吹くような感じですが、822Gのロータリーキャップはスムーズな息抜けがある分だけ息の消費量も多くなりますので、その違いに慣れるまでは少し時間がかかると思います。ロータリーの操作性はほとんど変わりません。

私はテナーバス882Oも822Gのロータリーキャップに替えてマウスパイプにSwing Chip(現在はSwing Chip Gold)を貼っています。
以下のブログ記事で紹介してあります。
http://blog.goo.ne.jp/sliding-cafe/e/a3dd2cd6ded86e8f563539fdee847ac4


882ORは882Oよりもオープンな吹奏感ですので、822Gのロータリーキャップに替えると更に抵抗の少ないオープンな感じになるのではないかと思います。抵抗が減ることによって吹きやすくなるか、逆に吹きにくくなるかは人それぞれ好みがあると思いますが、ロータリーの抵抗感が減った分、他のどこかで抵抗を付けた方が吹きやすくなるかもしれません。
佐藤弘基
ロータリーキャップについて
初めまして佐藤と申します。
この度はブログを拝見させていただき、コメントを失礼いたしました。
私も822Gのロータリーキャップを購入し、テナーバスの882ORに付け替えようと考えているものなのですが、ロータリキャップを変えると吹奏感やロータリーの操作性がどのように変わるのか教えていただきたいです。
かめぼん
ありがとうございます。
自分でちゃんと調べないで恥ずかしいですね(汗アセ)
ではウィンドクルー店にあたってみます。
どうもありがとうございました。
マスター
622
かめぼんさん

いつもご覧いただきどうもありがとうございます。

主管はチューニング管のことです。
以下のヤマハのサイトの説明を参考にして下さい。
http://www2.yamaha.co.jp/u/naruhodo/03trombone/trombone1.html

主管とキャップの正確な価格は忘れてしまったのですが、確か主管は4万円前後、キャップは2つで1万円はしなかったように思います。

ヤマハを取り扱っている楽器店でもパーツだけの注文は受け付けてくれないお店もありますので、気をつけて下さいね。

山野楽器ウィンドクルー店なら確実に取り寄せてもらえます。
http://www.yamano-music.co.jp/docs/hard/windcrew/index.html
かめぼん
教えてください・・・主管とは(汗)
Blogは時々拝見させていただいています。
勉強になるので楽しみにしています。

さて、私も少し前にYBL-622を入手しました。
BACHに比べると形も重さも音質もコンパクトのようです。
そこでマスター岩崎さん同様にチューンナップを施したいと思っていますが、記事の中の主管がどこを指しているのかわかりませんでした(汗)ので教えてください。

また、キャップと主管は価格はどの程度でしょうか?
差しさわりのない範囲で教えてください。
宜しくお願いいたします。
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