Sliding Cafeマスターのブログ

シャイアーズ、長い間お世話になりました

昨日シャイアーズの細管テナーとバスをいつもお世話になっている楽器店に販売委託をしてきました。早速こちらこちらに記載していただきました。テナーは約4年、バスは約8年使用したことになりますが、僕は体質的にラッカーが剥げにくいようで、10年近く楽器を使ったとしても、ほぼ新品同様のコンディションをキープできることが多いです。

この2本もご覧の通り、美品でございます。




一時はとても気に入ってメイン楽器として使っていたシャイアーズですが、年を重ねるごとに音色の好みの変化、演奏スタイルの変化、演奏ジャンルの変化、またライブ演奏中心から録音中心に移行したこともあり、シャイアーズではなくヤマハをメインで使って行くことにしました。長年シャイアーズを使ってみて、シャイアーズならではの長所、特徴もよくわかりましたし、また逆に短所的な部分もよくわかりました。その結果、今の自分の演奏スタイルにはヤマハの方が合っているのだということを確信いたしました。決してシャイアーズとヤマハのどちらが優れているかという判断基準ではありません。

販売委託に出したこの2本のシャイアーズは、数年間に渡り全音域均等に吹き込んで楽器を育ててありますので、極上のコンディションとなっております。特にバスの方は現在製造されていない初期デザインの手彫り彫刻モデルです。これは掘り出し物ですよ。


以前使っていたゴールドプレイト仕様のシャイアーズを入れると約10年間シャイアーズを使っていたことになります。長い間本当にお世話になりました。シャイアーズに出会ったことで楽器と自分との相性について考えるきっかけにもなり、いろいろ勉強になりました。

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コメント一覧

アレッシン
僕もヤマハ党です(笑)
マスターさま、お返事有難う御座いました。スライドは6ポジ~7ポジで引っかかる感じがあります。早速石森楽器に行ってみます。セイヤーモデルの重さは結局は「慣れ」で克服するしかないようですね。最後にスライドオイルですが、僕もヤマハ党なんですよ!なんだか嬉しいですね。O-MIX
やREKAなど沢山出てますが、やっぱりヤマハが一番ですね。
マスター
アレッシンさん

今までシャイアーズは4本使って来ましたが、4本ともスライドの動きはとても良かったです。シャイアーズはヤマハ並みにスライドの精度は良いと思いますよ。ただ、シャイアーズのスライドは重いので、その分スムーズに操作しにくい部分もあるかもしれません。

僕はちょっとした不具合は自分で修理、調整してしまうので、修理工房のお世話になる機会は滅多になく、あまり知らないのですが、知人から聞く話では、石森楽器(http://www.ishimori-co.com/concept/repair.html)のリペアマンはとても優秀らしいです。あとは、シャイアーズの輸入代理店のジョイブラスに相談されれば間違いは無いと思います。

僕も以前シャイアーズのセイヤーを使っていましたが、あまりにも重くて本番で左手が死にそうになりました。唇よりも先に左手の方が先にバテますね。

最近はヤマハからハンドストラップが出てますので、これを装着すると少しは楽になるかもしれません。
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/winds/accessories/straps/tbhs/


あとは、DACのフィンガーベンチを装着すると楽になります。
http://www.kkdac.co.jp/inst_info/trombone/accessory.html
僕もコレを装着していましたが、左手がかなり楽になりました。


スライドオイルはヤマハのオイルを使っています。滑りはとても良く、適度な粘り気があるので、他のオイルよりも音色も良いと思います。
アレッシン
スライドの滑りなどなど
マスターさま、丁寧なお返事ありがとうございました。プロの世界って本当にシビアなんですね。マスターさまの生の声は大変参考になりました。ところで、3つほど質問がございます。1)シャイのスライドって滑りが悪くないですか?ヤマハ並に滑らかにしたいのですが、プロの方ご用達の工房や職人さんをご存知でしたらご紹介下さい。2)今回買ったアキシャルフロー(セイヤー)で今まで遭遇し得なかった事態に困ってます。楽器の重量の100%を左手で支えるのが定石ですが、今回のシャイは重量もあり左手で支え切れず腕が負けてしまいます。学生の時の重いバストロでもそうした事態は経験しなかったので、重量の問題だけでもないと思われます。考えられる対策があればご教示ください。「支え」を助けるグッズは有効でしょうか?3)スライドオイルは何をご使用ですか(笑)?長文を失礼致しました。
マスター
アレッシンさん

コメントいただきましてどうもありがとうございます。

シャイアーズの短所と感じた部分ですが、あくまでも僕個人的感想であることと、プロの仕事道具としての判断基準での印象ですので、その点はあらかじめご了承ください。


僕も長年シャイアーズの吹奏感と音色が気に入って使っていました。
まずシャイアーズの長所としては、
「どの音域、音程でも全て均一に響き、鳴りムラが全く無い」
「自分自身にフィードバックされる響き、振動がとても心地良い」
「音色が明るく輝かしい」
「反応がとても良い(少ない息で簡単に鳴る)」
などが特徴的であると思います。
また、自分の調子が悪い時でもそれなりに良い音で鳴ってくれます。

なんですが、
全てが均一に響く、という長所が今度は逆に弱奏(ピアノ)時と強奏(フォルテ)時でもあまり音色の変化が無く、特にレコーディングにおいて、フォルッテシモでかなりバリバリ吹いているはずなのに、録音された音を聴いてみると、とても奇麗で柔らかい音で、フォルテッシモらしいバリバリ音が鳴っている感じが出ないのですねぇ。つまりシャイアーズは全音域、強い音でも弱い音でも常に奇麗なままで音色の変化が出てくれないんです。

レコーディングでは生演奏と違って音量の変化はミックス時のフェーダー(音量)操作で音量バランスを取りますので、レコーディングでの演奏は、音量変化以上に音色変化というのがとても重要となります。フォルテはフォルテらしい音色、ピアニッシモはピアニッシモらしい音色にしっかり変化してくれないと困るわけです。そういった部分でシャイアーズは音色が均一過ぎるようです。その点バックやヤマハは強弱の違いによる音色変化がきちんと出てくれます。スタジオミュージシャンでバック、ヤマハを使っている人が多いのはそういった部分が大きいのではないかと思います。


ただし、以上の印象は1番ベル、2番ベルでのことで、これ以降の7番ベルに関しては吹いたことが無いので、わかりません。

いずれにしましても、レコーディングでの音色変化というかなり特殊な判断基準での評価ですので、趣味で楽器演奏を楽しまれておられる方にはあまり参考にはならないかもしれません。

アマチュア奏者の方にとっては、まずは吹きやすく、均一に鳴ってくれる楽器というのじゃ一番の魅力なのではないかと思います。
プロが仕事の道具として求める判断基準とアマチュアの方が趣味で楽しむための判断基準はおのずと違ってくるではないかと思います。
アレッシン
シャイの短所、ヤマハの良さ
僕はアマ奏者ですが、逆にヤマハからシャイアーズに替えました。シャイアーズを初めて吹いた時は音色・吹きやすさ共に感動したものです。今は7Yベルのアキシャルフローを使用してます。シャイアーズのどこを短所と感じられたか教えて下さい。色付けがあるからかな?逆にヤマハは色付けが無いところでしょうか?
マスター
acarranger

ゲッツェンのテナー用ケースは、トロンボーンが入っているとは思えないくらいスリムでいいよ。僕はこのケースをあと2つ持ってます。
acarranger
テナーの、ケースだけ欲しいなぁ(笑)
超スリム&軽量ですよね!
Getzenでしたっけ?
マスター
ぷー太郎さん

ラッカーのみならず、金属まで溶かしちゃうほど強力な汗をかく人もいますからね。体質の差って凄いですよね。
ぷー太郎
美品
楽器店の写真を見てももの凄く綺麗な状態ですね
マスターさんの体には機械油が流れているに違いない(笑)
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