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Sliding Cafeマスターのブログ

右手の指でベルに触れないようにする

先日、スライドポジション確認の指について書きましたが、その後も少し気になり、数年前に購入した書籍【トロンボーン奏者ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと】を改めて読んでみたらスライドポジション確認の指に関する注意点が書いてありました。

この書籍によれば「右手の指でベルに触れないようにする」です。プロのオーケストラ奏者、世界的なソリストでさえスライドポジション(3〜5ポジション)の確認のために右手でベルを触れている奏者を目にする機会が多いので、クラシックのトロンボーン業界ではそれが正しいのか?とさえ思ってしまいそうになりますが、ジャンルに関係なく普通にトロンボーンのスムーズなスライディングをしようとすれば、右手の指はベルに触れるべきではないと思います。しかしながら、右手の指でベルを触れるプロ奏者はかなりの高速フレーズ時でも3〜4ポジションの所でピョコッと指が伸びてベルに触れているんですよねー。まぁ〜なんとも器用なものだ、と感心しますが、ベルに触れる指の動きはどう考えてもスムーズなスライディングのためには無駄な動作だと思いますし、その無駄な指の動きが気になってしまい肝心の演奏が全く耳に入って来ません。その奏者名は伏せておきますが、クラシックのトロンボーン奏者では結構多いように思います。だからなのか、僕がレッスンしている生徒さんでも右手の指でベルに触れてポジション確認している人は多いです。レッスンの度に注意しますが、一度身に付いた悪い癖はなかなか直らないもので、最初に習った先生が指でベルを触る先生でそれを見て真似たのか、あるいは「3〜5ポジはベルを指で触れて正確な場所を確認しなさい!」と言われ続けたためなのか、頑なに指でベルを触れる癖を直そうとしない生徒さんも多いです。

もしかしたらクラシックのトロンボーン奏法では右手の指でベルに触れる行為にもそれなりの理由があるのかもしれませんが、僕としてはやはり「右手の指でベルに触れないようにする」というのがトロンボーンのスライディングとしては正し奏法であると信じたい。

ちなみに、この書籍【トロンボーン奏者ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと】は以前このブログでも紹介しましたが、改めて読んで見ると、トロンボーンを吹く上でごくごく当たり前の事や基礎的な身体の使い方について書いてあり、なかなか勉強になります。


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