【トロンボーン基礎練習動画シリーズ】
"Stretching Down Diminished Arpeggios"
Warm-Up Book (Mark Nightingale)
イギリスのジャズ・トロンボーン奏者マーク・ナイチンゲールのエチュード「Warm-up Book」です。このエチュードも本当に素晴らしい内容のエチュードで、僕もこの「Warm-up Book」を使ってよくトレーニングしています。特に前半は、強制倍音(F管を使わずにLow Ebより下の音を出す)の練習メニューが沢山あり、唇の柔軟性、ブレスコントロールなどの良いトレーニングになります。
基礎練習ではなく純粋な「ウォームアップ」という観点から見ると、前半のメニューは非常に効果的なメニューです。僕は1日の最初は必ずこの「Warm-up Book」の前半メニューから行うようにしていますが、とてもコンディションが良いです。この前半メニューは絶対におすすめのウォームアップ法です。毎日行えば、確実に奏法が改善されていきます。
この教本の最大の特徴としては、「Play with a swing feel」という指示のエクササイズが多いところ。要するに「ウォームアップの時からスウィングを意識しろ!」ということでしょうか。まさにジャズ奏者ならではの発想、ウォームアップ法ですね。
このスウィングを意識してウォームアップを行うという着眼点はなかなか面白いですし、実際スムーズで心地良いスウィングフレーズを吹けるようなするためのとても良いトレーニングになります。また、スムーズにスウィングするために替えポジションを積極的に使うエクササイズも沢山あります。ジャズ・トロンボーンは替えポジションをいかに上手く使えるかが肝ですからね。
ジャズ・トロンボーン奏者には絶対おすすめのエチュードです。普段あまりスウィングを意識することのないクラシックのトロンボーン奏者にとっても勉強になる内容かと思います。
現在、日本国内では流通していないようで、海外の通販サイトでしか買えません。