Sliding Cafeマスターのブログ

ジャズの表現方法について考える

最近、特にレッスンにおいてジャズの表現方法について考えさせらることが多いです。20代、30代の頃は自分自身の演奏活動だけで精一杯だったので、仕事としてのレッスンはやっておらず、レッスンをやったとしても時々大学の後輩の面倒を見るような範疇においてアドバイスする程度だったので、個人個人の奏法、音楽表現方法にまで深く影響を与えるような’濃いレッスン’は行っていませんでした。40代半ば過ぎ頃からお仕事としてのレッスンも行うようになり、あくまでも趣味としてトロンボーンを嗜んでおられるような人は、音楽表現以前の基本的奏法に問題があるので、ジャズの表現方法を伝授するようなレベルではないのですが、本格的なレッスンをはじめてから今までに若手のプロ奏者、プロの卵、プロ指向の学生さんなどが僕のレッスンを受講しており、そのような本格指向の生徒さんの場合、基本的奏法はクリア出来ている人がほとんどなので、その先の音楽表現や仕事現場を想定した実践的なレッスン内容になる訳です。

クラッシック音楽を演奏主体とするクラシック奏者とジャズ、ロック、ラテンなどポピュラー音楽を演奏主体とするジャズ・ポップス系奏者というのは、どうしても分類分けされてしまうもので、まぁ、確かにクラシックとジャズとでは表現方法が大分違うし、双方の違いを文章だけで説明するのは非常に難しいのですが、テンポ感、ビート感なども含めなんというか’フィーリング’が違いますよね。そういった中でジャズの経験の浅いクラシックを専門に学んで来たクラシック奏者にジャズの表現方法を教えるという事はなかなか難しく、ジャズらしい音楽表現にするためには、時にはクラシックでは絶対にやってはいけない’御法度’な表現、奏法も取り入れる必要もあり、そういった場合、それまでに身に付いたクラシック音楽演奏のための表現方法、奏法がかなり邪魔になって来ます。

どうすればクラッシック奏法とジャズ奏法との切り替えを違和感なくスムーズに出来るようになるのか、というのは僕にとって永遠の課題です。僕自身はジャズ・ポップス系を主体としながらも、やはりクラシック音楽も大好きなので(本来はオーケストラ奏者になりたかったので)、クラシック音楽演奏も嗜みますが、あくまでも’嗜む’というレベルであって、おそらくクラシック界のその道のプロが聴いたら僕のクラシック演奏はどこか間違っていて、’ジャズ訛り’みたいな要素があるように思います。

まぁ、自分自身のことはさて置き、レッスンにおいてジャズの表現方法を教える場合、一番有効な伝授手段というのは、とにかく僕の演奏を真似てもらうこと、これにつきます。外国語を学ぶ場合もそうですが、正しい発音を学ぶ方法としては、ネイティブスピーカーの発音を真似るのが最も有効であるのと同じです。ジャズにも「ジャズ語」みたいな独特のニュアンス、発音、リズムのノリがあるので、外国語の習得方法と同じやり方が良いと思います。

その「ジャズ語」について、最近いろいろ思うことがあるので、次回はジャズ語を中心に書いてみたいと思います。

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