成田市不動産情報館

千葉県成田市近隣の不動産に関するお悩み解決隊、スマイル・リンク(株)のブログです。

【不動産一言知識】住宅購入時に付保する火災保険

2015-03-21 14:11:33 | 日記

【不動産一言知識】住宅購入時に付保する火災保険

 新たに住宅・マンションを購入するときに、セットで火災保険をかけますけど、

多くのお客様が高額の物件を購入した勢いとお引渡しまでの慌しさに押し流されて、

ごくテキトーに火災保険を組んでしまいがちです。

 しかし、多くのお客様が10年~35年ほどの長期間契約で火災保険をかけますので、

もう少ししっかりと内容を検討したほうが良いのではないかなと思うことがあります。

当社でもあいおいニッセイ同和損害保険さんの代理店をしておりますので

火災保険のご紹介もしておりますが

「スマイル・リンクに押し売りされた!!!」

なんて思われたくないがために、それほど熱心にご提案していませんでした。

しかし、最近、考えを改めまして、とりあえずはご提案をするようにはしています。

と言うのも、住宅ローンを組むついでに銀行の紹介で火災保険に加入したお客さまの

保険内容(このパターンが実に多いのです)を後になって拝見すると、

「本当にそれで良いのかな?」

と疑問に思えるものが散見されるからです。

具体的にどうなっているかと言いますと、

そんなに保険かけてどうすんだよ!というくらいに手厚い保険、高い保険料であったり、

それじゃ保障が少なすぎだけど大丈夫ですか?というくらいに建物本体への保障が少ないのに

その他のオプションが多くて保険料が普通に高かったりするのです。

もちろん、人様々ですから、心配性の人は保険料が高くなっても安心を採った方が良いのですし、

簡単には損とかトクとかは決め付けられないものではあります。

ただ、当社、スマイル・リンクがご提案する火災保険に対する基本姿勢は

次のような経験と考えに基づきます。

一言で言いますと

「あまり保険が好きではない保険代理店」

であります。。

1.保険は所詮胴元(保険会社)が勝つバクチだから必要最低限の保障に絞って
  保険料は節約する。

 ⇒胴元(保険会社)が倒産して無保険になるのも困りますが、
  支払った保険料の元が取れないことが基本です。
  普通は事故なんてめったに生じませんから、
  言うまでも無く、いざと言うとき預貯金で対応できることがベストであり、
  なかなかそうはできないから仕方が無く加入するのが保険です。
  
  したがって、万が一全焼、全損したときには建物本体が完全復旧できるだけの保障は
  必要ですが、預貯金で対応できるような損失(多くの場合はオプションで
  保障されるようになっている)については保障を付けない方がメリットが
  大きいと考えています。

2.実際に生じている保険金支払いは台風や雪による外壁等の破損

 ⇒保険会社のパンフレットによって「こんな事故が多い!」というような
  データが紹介されています。保険会社によってその内容が異なるのは
  単に見せ方の問題か?と思っておりますが、
  実際に当社で火災保険に加入されたお客様で不幸にして火災保険の請求を
  された方の保険事故は台風や大雪による雨どいの破損でして、それらも
  極めて稀ですし、復旧工事費は10~20万円程度で済んでいます。

  台風や雪の被害の保障に関して「被害額が20万円以上の場合のみ保障」と
  することによって多少保険料が安くなる保険の設定もありますがそれはビビたるものです。
  「20万円」というのはさすがに保険会社の経験から導き出された金額設定だと
  思われますが、前述のように実際の工事費は20万円に達するかどうか微妙な
  ものが多いので、ここはヘンにケチらずに保険をかけておいたほうが良いと思います。

  いずれにせよ、あれもこれもと具体例を示されると変に心配性になてしまいがちですが、
  保障対象は建物本体に絞る、実際に生じうる事故の多くは台風や雪による被害だ、と
  考えて保障をつければ良いだろうと考えております。

3.建物の評価(保険金額)を適正に設定する。

  建物の評価の方法に関して保険会社や保険代理店はマニュアルを持っているので
  そのマニュアルに従って建物全損時の再建築に要する金額(=保険金額)を
  設定しているはずですが、評価額にプラスマイナス数十パーセントの余裕が与えられて
  いるため実態と乖離した見積もりをしばしば見かけます。

  特に新築戸建を購入されるような方は、単純に、その建築会社に再度建て直してもらうと
  したらいくらで建築できるのかということを考えて建物評価を決めれば問題ないでしょう。

  たとえば、分譲住宅で建物の再建築に要するであろう費用が1200万円程度で
  あるにもかかわらず、建物の保険金が800万円程度である(少なすぎ。いざというとき
  保険金だけでは再建築できない)ことや、1500万円と多すぎる保険金額を設定して
  いるケースがあります。

さて、一言不動産知識と言いながら話が長くなってしまいました。
この続きは、ご縁あってお話しすることがあればお話しましょう!

スマイル・リンク株式会社
川邉 雅信(かわべ まさのぶ)
http://www.slkashiwa.jp/