木村秀子 Blog

ピアニスト 木村秀子の音楽日記

セネガル旅行記 8.セネガルに滞在する外人たち

2018-05-04 21:15:02 | セネガル
2月11日(日)
今日も朝6時に起きてしまい、昨日のリハーサルの復習。
セネガルの朝はカラッっと涼しくて気持ちがいい。
ブランチを食べて12時からリハをし、
2時間くらいするとザール宅の元お手伝いさん
(今、ザールの家で居候をしているアブライ君のお母さん)
がギタリストの青年を連れて遊びに来た。
カオラック出身の彼は子供の頃からザールのファンで表敬訪問をしに来たという。
嬉しそうにリハーサル風景の動画を撮っていた。
そうこうしているうちに今度はカナダ・ケベックから
ザールの友人ファミリーがやって来た。
彼はセネガル出身のドラマーで、2年前に私がケベックで演奏しているのも見たという。
せっかくなのでドラム入りでHeYaYeをセッションする
(動画は昨年のJapon Daaguの演奏)
セッション後はギタリストとドラマーファミリー皆でチェブジェンを頂く。
          ←キッチンの風景
←ケベックの子供とセネガルの子供にスーパーマリオ(バッタもの)のやり方を教わる
食後、睡魔に襲われ昼寝。

・・・しまった。寝すぎた。日が沈み始めている。
夜はフランス人放送作家キャロリーンの友人宅でパーティーに呼ばれていたので慌てて出かける。
ザールにタクシーをつかまえて貰い皆で乗り込むが、
今日のタクシーは格別に運転が荒い。というか、皆、基本的に運転が荒い。
道すがら2件の交通事故を見かける。

キャロリーンのフランス人友人宅はお洒落な高級マンションだった。
そこに7.8ニ人が集まり、ディナーをご馳走になる。
食事をしながら、You tube鑑賞。
ユッスー・ンドゥールやザールが子供の頃好きだったギニアの国営バンドBembeya Jazz Nationalなどを観たり、
カズが坂本龍一とユッスー・ンドゥールとネーネーズがコラボした曲を紹介したりする。
音楽は世界共通のコミュニケーションツールだ!言葉なんて関係ない。

キャロリーンが製作したドキュメンタリー番組を見せてくれた。
フランスで移民たちが働く工場が買収されると同時に
多くの移民が解雇され問題となった話。
誰も居ない廃墟と化した工場と抗議する移民たちの映像に
シンプルなピアノのパターンとザールの歌声が伸びやかに乗っている。
粋な使い方だ。こういう音の使い方は大好きだ。
 サンルイ(セネガル北西部の都市)出身の男性と話をする。
彼は音楽が大好きで暇さえあれば聴いているけど、
お父さんがイスラムの導師で、イスラム教では娯楽が禁止されている為、
子供の頃はよく怒られたという。セネガルのコーランはあんなにメロディアスなのに...。
ダメと言われるとやりたくなるのが人間ってもんだ。
彼は未だに音楽を聴くのが大好きだという。素晴らしい!
 食後にチョコレートケーキが振舞われた。それをシャンパンと一緒に頂く。
さすが、フランス人、お洒落だわぁー。
と思っていたらテーブルでケーキを切り分けていた人が
うっかりシャンパンの入ったグラスを倒してしまい、
それが私の服にかかった。
それは、全く構わないのだが、横に居た男性がテーブルを拭きながら
「服にかかった人には幸せが訪れるってジンクスがあるんだよ」
と教えてくれた。
んもう、フランス人、イチイチお洒落じゃないか!
←セネガル、フランス、スペイン、日本、音楽があればコミュニケーションが成り立つのだ。
 楽しい時間はあっという間に過ぎ、
夜12時過ぎにお宅を出ようとするが、
そこに居たアラムさんが(多分スペイン人。私のセネガルネームと一緒なので盛り上がっていた)
「まだ、12時じゃないの。もっと飲みましょうよ。泊まっていったらいいのに」なんて、
もう、妹のように構ってくれ、名残り惜しいがおいとまする。

 出てタクシーをつかまえて貰ってる間、遠くから太鼓の音が聞こえる。集団で叩いている様だ。
日曜の夜に何しているんだろう?覗きに行きたかったが、さすがに夜中なのでやめておいた。

帰りのタクシーではは渋滞が無いという事でドライバーが下道を運転する。
相変わらずスピードメーターが動いていない車をビュンビュンと飛ばしていた。

セネガル人はハンドル握ると人が変わっちゃうのかなぁ?

続く。









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