撮影日: 2017/04/30
外来の園芸種スパラキシス Sparaxis はもっぱらスパラキスで流通しているが、スイセンアヤメ(水仙菖蒲)とも呼ばれているらしい。なんと花のビッグネームをダブルでもっている。なになにアヤメ、なになにスイセン、なども数あるがダブルというのは豪勢だ。当然に名前負けする。イメージも合わない。これは新旧が交錯する時代の生んだ失敗例だと思える。
ただ言えるのは、園芸種が野に逸出して新たな野草としてあちこちに咲くようになると少し感じが変わる。野の花には日本的な名がやはり似合う。道端に園芸種オキザリスと思われる花があるとカタバミが合うと思える。だがこの国の歴史からすればまったく新参者の野草にスイセンアヤメはないだろうと思う。さほど繁殖力は強くなく見かけるとラッキーな花でもあり、違和感の強い名前は意識から消し去りたい。キーワードをひとつ知っていれば「あっそう」ですむ話だし・・・
花に関するネット情報はほとんどが園芸の花にかんするもので、高山植物など特別なものは別にして、原っぱや道端に咲く野花が主役になることは稀で、やたらアニマックだったり、不確かだったりする。それでも私なりに私のための整理をしてみようと思う。